昨日、神奈川県立音楽堂に行ってきました。神奈川フィルの定期演奏会です。神奈川県立音楽堂に推参するのは初めてです。ここは、ホームページによれば、1954年に落成した本格的音楽ホールということです。今回は、友人H氏が行かれなくなったことからチケットをいただき、参戦した次第です。どうもありがとうございました。お席は30列17番。3階席に該当するところで、中央に階段通路がありそのすぐ脇のいいロケーションでした。指揮は沼尻竜典さん、プログラムは次のとおりでした。

 

 モーツァルト ディヴェルティメント ニ長調 K.136

 山本和智   オーケストラのための「姿なき舟と航跡」(神奈川フィル委嘱作品、

        世界初演)

 メンデルスゾーン  交響曲第3番イ短調Op.56「スコットランド」

 

 

 開演前に沼尻さんのプレトークがありました。まず話題に上ったのはつい先日他界した小澤征爾さんのことでした。大変残念なお知らせでしたが、沼尻さんも大変影響を受けたとのこと。ご冥福を祈ります。サイトウキネン・小澤フェスティバルにも数回足を運びました。あのフェスティバル、今後どうなるのでしょうか。そんな面持ちも残る中、モーツァルトはさらに小澤さんを思い出させるものです。音楽堂の音の響きのせいでしょうか、あるいは奏法のためか、わりあいと現代的な響きでした。2曲目はやや暗めで神経質な音が響く中で、管楽器の鋭く叫ぶような音が入る曲で、それが印象的でありました。作曲者も来場しており、演奏後に舞台に招かれ、盛んに拍手を浴びておりました。

 

 後半のメンデルスゾーンは、管楽器の音がかなりインパクトを与えるような、力強く若々しい演奏で、「はて、こんな曲だったっけ」というのが偽らざる印象。最後の所が盛り上がりますね。いい演奏でした。

 

★★★★