ムラ村さんからのアッパーカットを受け、フラフラ状態の私。
「夢」や「希望」なんて言葉この世から無くなればいい位に思っていたが
小学校の就学前健診なるものが目前にせまっていた。
健診の前に、地元小学校で受け入れてもらえるのか、可能ならどんな生活になるのかをお互いが確認しておかないと・・
小学校に電話を入れ、事情を話す。
お声から優しさが伝わってくる様な教頭先生が対応して下さり、健診前に一度お越し下さい、特別支援学級の担当教員と一緒にお話させていただきます。
とのこと。
健診の前日、小学校へ。
校長室に入れて頂き、教頭先生とご挨拶。
お声同様お優しい・・
そこへ授業の関係で遅れて入って来られた男性教諭。
特別支援教育コーディネーターの優(スグレ)です。宜しくお願いします。
私もご挨拶。
幼稚園は女性の先生だけなので、男性の先生にはあまり馴染みのないタコミ。
でもスグレ先生は柔らかい雰囲気を醸し出されていて
大丈夫そう!と思う私。
両先生にこれまでの経緯、てんかんの症状やお薬のこと、等話していく。
発達検査での様子、判定がB1だったこと。
こんな我が子を地域の学校が受け入れて貰えるのでしょうか?
答えはNOです、支援学校に行って下さい。
と、言われる覚悟で聞く。
すると
いや、大人でも初めての場所でテストを受けるなんて緊張しますよね。
タコミちゃん、発達検査の時緊張しちゃったのかもしれないですよ。
本当はもっと出来ることがたくさんあると思います。
私・・めっちゃ優しい・・教頭先生・・と心で思いながら
いや・・本番でちからが出せないという事自体が実力の結果かと思ってます・・
と答える。
話しながら
どうなんだ?いけるのか?と少し期待。
じっと話を聞かれていたスグレ先生、
タコミちゃん、せっかく地域の学校に来て下さるんですから
タコミちゃんも他の児童さん達にもお互いが良い影響になる様にサポートしていきたいと思います。
安心してこの小学校に来て下さい!
来て下さる?
あなた仏ですか?
思わぬ言葉にビックリしながらも我に返り、今後のスケジュールを確認。
まずは明日の就学前健診を受けた後、改めてタコミと一緒に学校見学に来させてもらう、卒園前にはスグレ先生が幼稚園に訪問されタコミの様子、お友達との関係性等々見て頂く。
入学後は基本的にクラスで過ごし、学校生活に慣れる様に見守る。
算数などは入り込み授業でフォローする。
学習のレベルがしんどくなってきた時点で、苦手科目は支援学級に行き勉強する。
ざっくりした流れを確認して打ち合わせ終了。
両先生は お母さん、困ったことや不安なことがあればいつでもご連絡下さいね。
タコミちゃんが楽しく学校生活を送れる様に一緒に考えますので。
最後に一つだけ、お願いがあります。
入学するまでタコミちゃんに
小学校はきっと楽しい所だよ、お友達も沢山出来るしね。
楽しみだね~
というお話しをしてあげて欲しいです。
分かりました。
毎日語ります。しつこい程言います。
わたくし何でもさせて頂きます…
アッパーカットで倒れた私の手を引っ張り、体を起こして下さったお二人にお礼を言って学校をあとにしたのでした。
聞いたかー!ムラ村!
テメエ一回この小学校に修行しに来い!
と心で叫ぶハハなのでした。