沖縄料理の季節感~倉敷「波照間」 | 「沖縄病」の楽しみ方…?

「沖縄病」の楽しみ方…?

空港に降り立った途端に味わうまったりとした空気感が好き…
「また来たよ…」とついニヤリとしてしまう…
先日戻ったばかりなのにもう次の訪沖のことを考えている…
そんなあなたの症状を改善? 助長? いたしましょうかね~

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沖縄料理の季節感について~

この記事では、それこそ「季節外れ」と言われてしまいますが、
季節感を味わえる沖縄料理こそが、「沖縄の料理」の真髄だとも思えるのです。
勿論、手を掛け、時間を掛け、心込めて作られる「沖縄の料理」はそれこそ沢山ありますが、
その上で尚、八百万の神々を畏れ、自然の恵みに感謝したくなるような~
心洗われるような食との出会いに遭遇することが皆さんにもきっとあると思います。
その気になれば…ですけど。

ちょっと大袈裟になりましたね。
閑話休題~~~~~


岡山県倉敷の「波照間」と云うお店で戴いた沖縄野菜の天ぷらが印象的でした。

「天ぷら」は、早春の息吹を味わうのに最適な料理方法だと思います。
紅芋、オータニワタリの新芽、島らっきょう、フーチバーetc. 
そのいずれもが、いつもなら脇役であるものなのに、一躍「主役」に躍り出るのです。
肉の力強さと違う、沖縄魚のモッチリとも違う、この季節だからこその存在感のある清涼味が、五臓六腑に沁み込みます。
身体にとっても優しい、「薬膳」になってくれることでしょう。



実は倉敷が私の生まれ故郷なので、この店のことはずっと気になっていたのです。
オーナーの女将さんのキャラクターがとても濃い店です。
奥に広い座敷がありますが、玄関を眺めるととカウンターしか見えないので、「こじんまりとした家庭的な雰囲気」だと勘違いするかもしれません。
そのカウンターを、先に来ていたお客さんと入れ違いで独り占めする形になったので、色々と話をさせて貰いました。

料理はお皿まで細やかに気配りされています(全部壷屋焼でしょう)。
女将さんはウチナンチュではないですが、
子供さん2人はいずれも沖縄の学校を出ていたり在校中だったりで沖縄に繋がっています。
食材は彼女独自の仕入れルート(波照間島にです)を持っていて、メニューの中には聞きなれない名称の八重山系の野菜があったりします。
オータニワタリにアダンの芽、紅芋、ナントカ筍(名を忘れてしまった!)、あと何だったっけ?

将来「沖縄物産店」のオヤジにでもなりたいと(淡い)夢を語ったら、たしなめられました。
楽しい2時間半は、瞬く間に過ぎてしまいました。
ところで、5,930円は少々高価ですか…(私の飲みすぎ、食べすぎか?)