1.問題設定

 ・マクドナルドなど、無線LAN環境が使える場所では、PSPユーザが多くいる。
  対戦ゲームだろうか。ソニーの巻き返しを感じる。


2.分解・仮説

 (1)[PSP販売台数]=[各年代の人口]×[各年代の購入割合]×[買い替え年数]

   ①[各年代の人口]
     国民を年代別に分解
       a) 0-19歳:20-39歳:41-60歳:61- =2:3:3:2
       b) 日本国民 1.2億人
       c) a),b)より、
          -20   2400万人
         21-40   3600万人
          41-60   3600万人
         61-     2400万人  
        ※樽型の図を思い浮かべる


  ②[各年代の購入割合]
    各年代の購入割合(%)
          -10 -20 21-40 41-60 61-
       男 5 15 10 5 0.5
       女 2.5 7.5 5 2.5 0


  ③[買い替え年数] 4年とする。
     液晶画面精度、性能等で、バージョンアップしている事から。


  ④各年代の購入人口

    ①、②より
        -10(男) 30万人
        -10(女)  15万人
10-20(男)   180万人
10-20(女)   90万人
       21-40(男)   360万人
       21-40(女)   180万人
41-60(男)   180万人
  41-60(女)   90万人     
61-  (男)   24万人
       61- (女)  120万人

             計1149万人
 
    ①~③より、

             計287万人 


3.検証

 (1)実際

   224万台 (09年 メディアクリエイト)
 
 (2)フィードバック

   遠く外れていない。
   母数を大きく取れるのがコンシューマビジネスの魅力。
   実際に使っている場面を見ると、開発に関わった人は気持ちいいだろう。


1.問題設定

 ・近所にある王将はいつも混雑。
 ・さて、どれくらい売上があるのだろうか。


2.分解・仮説

 (1)[売上]=[店内売上]+[持ち帰り売上]
       
  ■時間帯で分解

   A)11-14 昼食
   B)14-17 間食
   C)17-21 夕食


  ①[店内売上]=[キャパシティ(席数)]×[稼働率]×[回転率]×[時間]×[客単価]

    A)昼食
    ⅰ.[キャパシティ] 25席 
    ⅱ.[稼働率] 100% 
    ⅲ.[回転率] 40分
ⅳ.[時間] 3時間
    ⅴ.[客単価] 800円

昼食 客数 112人
昼食 売上 8万円 

    B)間食
    ⅰ.[キャパシティ] 25席 
    ⅱ.[稼働率] 30% 
    ⅲ.[回転率] 40分
ⅳ.[時間] 3時間
    ⅴ.[客単価] 800円

間食 客数 33人
間食 売上 2.6万円 


    C)夕食
    ⅰ.[キャパシティ] 25席 
    ⅱ.[稼働率] 30% 
    ⅲ.[回転率] 60分(アルコールを飲む客がいるため若干長い)
ⅳ.[時間] 4時間
    ⅴ.[客単価] 1200円

夕食 客数 80人
夕食 売上 9.6万円


    店内 客数 225人
店内 売上 20.2万円


  ②[持ち帰り売上]=[時間当たりの客数]×[時間]×[客単価]


    A)昼食
    ⅰ.[時間当たりの客数] 5人 
    ⅱ.[時間] 3時間
    ⅴ.[客単価] 600円(1人前)

昼食 売上 0.9万円 


    B)間食
    ⅰ.[時間当たりの客数] 2人 
    ⅱ.[時間] 3時間
    ⅴ.[客単価] 600円(1人前)

間食 売上 0.36万円 


    C)夕食
    ⅰ.[時間当たりの客数] 5人 
    ⅱ.[時間] 4時間
    ⅴ.[客単価] 800円(1人前)

夕食 売上 1.6万円 


    持ち帰り 客数 41人
持ち帰り 売上 1.9万円


全体 売上 23万円/日  

    →年間 8400万円  


3.検証

 (1)実際
   ⅰ.王将売上672億。555店舗。(2010年度)
     1店舗平均 1.2億。

     2階建てで、キャパシティがより大きなところが多いから、
     年間売上は、妥当な線ではないか。

     営業利益が、107億(2010年度)ある。
     営業利益率15%。優良企業。
     “実行力”の会社だね。

1.問題設定

 ・日本のホワイトカラーは、生産性が低いと言われて久しい。
 ・僕自身も、“今日はよかった”と思えるような、会議に出会う事は稀だ。
  (僕自身の仕切り・ファシリテーションにも責任があるのだが。)
 ・ということで(?)、会議にかかる費用をフェルミ推定する。


2.分解・仮説

 (1)[会議にかかる費用]=[時間あたりの平均費用]×[時間]×[人数]

   ■5名のグループ会議を想定
   ■平均年収を700万とする

    ⅰ.[時間当たりの返金費用] 3700円 (←3万/日←年58万/月←700万/年) 
    ⅱ.[時間] 3万
    ⅲ.[人数] 5人

         計 3万7千円


3.検証

 (1)フィードバック
   ちょっと簡単だが、これも、僕の中では、フェルミ推定。
   複雑な問題も、ロジックツリーの中で、四則演算して分解してるだけだから。


   出張費など、目に見えるコストの削減に躍起になり、資料作成・レビュを
   繰り返すよりも、実は、出張費がかかったとしても、現場でインタビューを
   した方がずっと効率的だったりするものだ。


1.問題設定

 ・ベビー向けのおもちゃは高い。
 ・メリー(ぐるぐる回るやつ)なんか、たった3種類の音楽、モータ、
  変な人形がついているだけで、4千円位する。
 ・実は、ブルーオーシャンなのかもしれない。
  (知らない安全基準があるのかもしれないが。。)


2.分解・仮説

 (1)[赤ちゃんおもちゃ]
   =[対象の赤ちゃん人口]×[対象のおもちゃ種類が買われる割合]×[シェア]×[価格]

   ■0~2歳未満の対象商品(男女関係ない商品)

    ⅰ.[対象赤ちゃんの人口] 240万人(樽型の人口比率を想定、国内1.2億人、以前の解法を参照) 
    ⅱ.[対象のおもちゃ種類が買われる割合] 3割
    ⅲ.[シェア] 20%
    ⅳ.[値段]1500円

         計 2.2億円


3.検証

 (1)フィードバック
   ベビー市場規模は、発見できず。
   参考として、コンビのトイ事業 14.7億(2010年度)。
   少子化に伴い、市場規模は減少しているようだが、影響力のある先生と連携して、
   頭の発達の良い商品を開発するなどすれば、子供の事には糸目をつけない親が多いので、
   規模は見込めそうな気がする。


1.問題設定

 ・なでしこジャパンがW杯優勝した。
 ・気軽にできるフットサルブームが来るかもしれない。
 ・ということで(?)、フットサル場の売上をフェルミ推定する。


2.分解・仮説


 (1)[フットサル場売上]=[コート代]+[フットサルスクール]+[個人フットサル]

   ■週末(土日)と平日で、大きく属性が違うので、分けて考える。
   ■メインは、コート代を収入源とする。
   ■営業時間9:00~23:00


  Ⅰ.週末
 フットサルスクール、個人フットサルを各々2時間づつ実施し、
     その他はコート代収入とする。


    ①[コート代]=[営業時間]×[稼働率]×[時間当たりのコート代]

    ⅰ.[営業時間] 24時間(28時間-4時間) 
    ⅱ.[稼働率] 70%
    ⅲ.[時間当たりのコート代] 1万円

         計 17.8万円/日


    ②[フットサルスクール]=[人数]×[スクール代]

    ⅰ.[人数] 20人 
    ⅱ.[スクール代] 2000円

        計 4万円/日


    ③[個人フットサル]=[人数]×[料金]

    ⅰ.[人数] 20人 
    ⅱ.[スクール代] 1500円

        計 3万円/日


休日計 24.8万円/日


  Ⅱ.平日
 フットサルスクール、個人フットサルを各々2時間(1回/週)づつ実施し、
     その他はコート代収入とする。


    ①[コート代]=[営業時間]×[稼働率]×[時間当たりのコート代]

    ⅰ.[営業時間] 66時間(70時間-4時間) 
    ⅱ.[稼働率] 20%
    ⅲ.[時間当たりのコート代] 8千円

         計 10.6万円/日


    ②[フットサルスクール]=[人数]×[スクール代]

    ⅰ.[人数] 20人 
    ⅱ.[スクール代] 2000円

        計 4万円/日


    ③[個人フットサル]=[人数]×[料金]

    ⅰ.[人数] 20人 
    ⅱ.[スクール代] 1500円

        計 3万円/日

平日計 17.6万円/日


  計 42.4万円/週


       計  170万円/月


3.検証

 (1)フィードバック
  稼働率を上げるために、テニスコートを併用しても面白いかもしれない。
   コスト面からもフェルミ推定し、収益構造を明らかにすると、立地条件との
   バランスも見れそうだ。