糸魚川は深かった 下 | なんてことない愛しい日々よ

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なによりも大事なのは日常

おはようございます。


ハマナス*花が落ちると赤い実がなります。






さて、出発前にホテルのオーナー(以下マイスターで)に穴場を尋ねると、胸まであるゴム長で激流に入るポイントや、川や山のポイント。ホテルの崖下を教えてくれました。


装備もないし無理じゃんか



しかし、あわよくばとホテルの下の浜へ行くことにしました。このホテル、ちょっと古くてエレベーターはないけど(ほぼ)プライベートビーチはあるのです。ご飯もめっちゃうまい!


ポニョもびっくり
崖の上のホテルだったのです。
落差は80メートル。
火サスの船越さんや片平さんに教えたいわ。


直線距離は80メートルだけど浜までクネクネの道が作ってあって10分以上かかります。約2名の大腿筋がやられました。私も今ごろ左股関節がちょっとやばみです。


たどり着いた浜は砂がなく、ザザ虫がカサササと飛び出す石ころだらけの浜です。そして、これぞ日本海という波荒波が。



引退直前の?森昌子さんが歌いそうです。
ひゅうるり〜ひゅうるり〜らら〜
波にほんか〜い〜〜波



〈マイスターの教え〉
上差し翡翠は重いから沈む。掘って探せ
出てくるのはザザ虫ばかりなり


右差し波打ち際、ほんとは潜るといい
間違いなく海難救助隊のお世話になることでしょう


というわけで早々に退散することにしました。次に目指すは「宝島の地図」


色々お世話になったマイスターが、最後に言葉を慎重に選んでいいました。


『もしも…、なかなか良いものが拾えなかったら…  知らない人にはちょっと胡散臭いと思われそうな…穴場があります』


行きますかっ!?


いぐいぐ〜

マイスターが躊躇しながら描いた地図はシンプルなものでした。


目印はトタン屋根の掘っ立て小屋で、犬が2匹


犬が2匹!ですね
スティーヴンソンの小説「宝島」みたいだ♪
そして合言葉は
●●ホテルのオーナーの紹介でキマスた!



店名も住所もないけど、あっけないほどすぐに見つかりました。


犬は3匹やワンワンワン
トタン屋根にはビニールシート〜雨でやられた模様です。



狭い店内には翡翠がみっちり、まさにところ狭しと並んでいます。煙草のけむる店の中へ一歩入るとフック船長恰幅のいい店主が足を投げ出して座っていました。彼の目の前には仕分け中の翡翠の山。


こっちはじっちゃんもいての4人なんですが、それでもちょっと尻込みしてしまいます。マイスターの紹介がなければそそくさと退散したことでしょう。


マイスターの紹介で来たことを告げると、船長店主は好相をくずして色々見せてくれました。友がノセ上手の引き出し上手♪『本当は見せられないんだけど』というお宝を奥からあれこれ持ってきて見せてくれました。


石はめぐるもの…


見せてもらった中にかなりの大きさの翡翠がありました。船長が言うには、自分が持ってるものより良いものが手に入りそうな時、経済的な理由で、所有者が亡くなった時などに、翡翠を手放す時があるそうなんです。有名な石は誰が持っているかもその筋ではわかっているのだとか。


5億年以上前に出来た翡翠が人の手から人の手へ。人は命が尽きても翡翠には終わりがないのです。


まったくもって深い


おいくらぐらいするものなんすか?



ニヤリ・・・


ふ、深いアセアセ


船長店主自体、翡翠に魅せられて引っ越して来たのだとマイスターから聞いていました。プロの翡翠ハンターの世界はディープな世界なんですねー。


大きなオマケ付きの翡翠たち
黒、白、紫、緑に青の五色の翡翠です。



翡翠はライトを当てると透過するのも特徴です。綺麗ですよね。


この後は拾った石の鑑定をしてもらうために、フォッサマグナミュージアムへ行きました。翡翠かもしれんものを拾った友もいたのですが、


3人まとめて秒殺されましたえーんえーんえーん


この小さな紙に石の種類が書いてあって、横に「ごく普通にある」「普通にある」「たまにある」という評価があります。


普通しかないえーん 魂抜けるわ〜
この上の評価はどんなだろう?
次こそはという想いを残して帰途に着きました。



糸魚川では傘もカッパも使わずに済みましたが、諏訪湖IC辺りで土砂降りになりました。都内も雨でしたよ。



コーミングの間、どなた様かが雨を止めておいてくださったのかなぁ。ありがたやキラキラ



じっちゃんハートマイスターハート船長ハートそして友たちよラブラブ楽しい旅をホントにありがとうございました。