昨日も仕事帰りに、パチンコ屋に行った。

閉店時間まで打ち、行列の出来ている換金所に行く。

列は2列で、それぞれ15人は並んでいる。

人数が減るまで車で様子を見ながら待機する俺。

列の最後尾に辛そうにしているお婆ちゃん発見。

換金を終えて、お婆ちゃんと擦れ違う人達は皆、チラッと見るだけで声もかけない。

冷た過ぎるよ。大分市民。

心配になった俺はお婆ちゃんに近づき、声をかける。

俺「お婆ちゃん、大丈夫?」

婆「はい。大丈夫です。」

俺「足が悪いの?」

婆「半年前、交通事故にあってねえ。」

まだ換金まで時間がかかりそうなので、俺はお婆ちゃんを支え、世間話をする。

数分後、やっと俺とお婆ちゃんの番が回ってきて換金した。

15千円。

お婆ちゃん14万円。

換金を終えたお婆ちゃんは、タクシーを呼んだ。

タクシーが来るまで5分くらいかかるらしい。

電話を終えたお婆ちゃんは、足が限界に達したらしく、その場で座り込む。

タクシーが来るまで、お婆ちゃんと話す俺。

頭の中では、悪魔が囁く。

「回りにはお前と14万円を持った足の悪いババアしかいないぞ。

チャンスなんじゃないか?」

・・・ギリで悪魔に勝った。

そうこうしていると、タクシーがやって来た。

タクシーまでの距離は約10メートル。

立ち上がろうとするが、立ち上がれないおばあちゃん。

俺は、お婆ちゃんを抱え、タクシーまで連れて行きサヨナラした。