お馴染み(?)フリーの日。
雨でなければ通りすがりの人たちも足を止めて覗いて行ってくれるのでいいですね。
ただ今日はだし縫いの日。。。縫い始めたら作業を中断したくないのですが已むを得ません。
そんな中でしたが相方の友人知人が遊びに来ました。
某有名靴学校に通っているとのことですが、中底の作り方が違うのや、Oさんの吊り込みを見て驚いていた様子。
なので相方と私は「ウチに通えば教えてあげるよぉ~」と魔の(?)手を伸ばしておきました。
そして乳母車を引いたお母さんも教室の話を聞いていきました。
いいですね。いつどんな時でも趣味を探せてできるというのは幸せな事だと思います。
私はといえば、サンプルのだし縫いです。
デザインはよくある内羽なので、特にオリジナリティとかありません
まぁ始めのサンプルは一般的に解り易いクラシックを揃えようかなと思い。。。
さてさて。だし縫いも人によって考えが違います。
なるべく内側(底の中心に向かって角度をつけて深く刺す)を縫いたいという人と、外側を縫いたい人。これまたそれぞれ意見が異なります。
縫い目は「上から見て半分見える程度」がエレガントだと教わりましたが、これも人それぞれでしょう。
ただ、木型から離れ過ぎはどうかと思いますが。。。
私は外側派でしょうか。どちらかと言えば。
一言で言えば単純にウェルトと本底を縫うだけの作業ですが、すくい縫いとの兼ね合いが解っていないと、すくい縫いの糸をだし針が切ってしまうということもあります。
この理由もあって内に深く縫うことはしていません。ハイリスク・ローリターンと思われます。
すくい縫いをエッジギリギリで縫う場合、リスクは跳ね上がります。
私がイタリアで過ごした工房では、エッジギリギリですくい縫いをしていました。ボスの好みですね。
そしてだし縫いとの兼ね合いを知らないスタッフが縫った靴が、1月でつま先がバカっと開いてしまったという事がありましたが、こりゃイカンです。気をつけましょう。
すくい縫いを切ってしまうというのは大問題なので、初めは良くつま先だけで最後まで作って、分解し、自分の縫いだと縫い目がどういう風に走るのかを確認します。
まるでチベット(?)の修行僧です。出来たら即バラバラに分解します
つま先練習は私もイタリア時代に何度かやりました。
これはかなり有効な練習であり、構造を理解する上で大事な知識を手っ取り早く知ることができると思いますのでお勧めです。
とは言え、Traでもこれはやりません。一応、趣味の教室であって、職人訓練場ではないので。。。
将来靴職人として。という方にはお薦めですね。まぁやってもいいですが^^
あとは「縫い目」が問題ですね。
こればっかりは場数が必要です。
綺麗に走るまでにはそれなりにこなす必要があると思いますが、それでもこれまた手っ取り早くそこそこの縫い目にする方法があります。
それは「針」ですね。
木型に沿わせて針を刺した時に、丁度良い所に針が刺さってくれれば、後はそのまま縫い続ければ良い訳です。
そういう形の針を作れば良い訳ですね。
と。沿わすだけとと言っても簡単ではないのですが、それでもかなり見栄えは良くなると思います。
お試しあれ。