超長期廃墟探索ローラー作戦 物件122-1 北海道 三井美唄炭鉱 選炭場 | ボヤジャントの呟き。

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取材日時 2008年 8月21日

コメント・今年の夏に敢行した約一ヶ月に渡る廃墟探索の第一発目の物件は三井美唄炭鉱の選炭場~変電所~原炭ポケットである。
灼熱の本州新潟より新日本海フェリーで北上、早朝の小樽の気温は驚く無かれ「10度」、肌寒く見上げた空は秋を思わせるような雲がたなびいていた。
8月のお盆が過ぎると北海道は一気に秋めく。探索には絶好の季節に渡道出来た幸せをかみ締めながら、道央道を旭川に向けて車を走らせた。
朝の7時には南美唄の街中に入る。
通勤の車がボチボチと出始めてはいたが、さすが北海道。住宅地の中を走っても人の姿は殆ど見ない。
県外ナンバーの車が出勤車とは逆の方向に走っていったとしても、特に目にとまる事も無くその点行動しやすいから助かる。
そして、今回は強力なツールを導入している為に見知らぬ土地で道に迷う事も無い。携帯電話に仕込まれたアプリで作動する「携帯ナビゲーション」だ。これに出発前廻る予定の物件を全て登録してきた。
だから、記念すべき一発目の物件も全く迷うことなく現場着する事が出来た、移動時間大幅な節約は一日に幾つか物件をハシゴするときは非常に重要になる。
目的地に到着し、邪魔にならないところに車を止め、熊よけの鈴をデイバッグに括りつけて山の中へ分け入った。
身の丈以上に伸びたお化けのようなフキをなぎ倒し、顔にバシバシと当たってくる雑草を持参した鉈を振り回しながら前進をする。正にヤブ漕ぎである。
虫が苦手で、ましてやマムシやヒグマ出没多発地帯の山中をこれから数日間やらなければならないと思うと、気がめいる。
特に北海道の炭鉱廃墟は山奥にあり、閉山してからかなりの日数が経っているために、その殆どが深い藪に埋もれている。もしヤブ漕ぎがいやなら初雪が降る前かゴールデンウィークの数日間しかチャンスは無い。しかし、今後社会復帰してしまったらそんな中途半端な時期に北海道に渡れる筈も無く、チャンスは今しかない。
嫌々だが今前に進まなければ、一生このチャンスは巡ってこないかもしれない。だから、頑張るしかない・・・。


鬱蒼としたジャングルの中を歩く事20分弱。
実際はもっと長く感じられた。
このコンクリートの遺構を見つけるまで、自信を半分喪失していた。
まるで密林の中に佇むアンコールワットのようだ。
直下を高速道路が通っているので、以外と騒々しい。
コンクリート以外で残っているものは殆ど無い。
それだけにこんな木造階段は貴重な遺物となる。
選炭場は上下に二ヶ所あるようで、
これは斜面の下側にある施設。
こちらは細い柱が多数立っていて、上部の施設とは若干印象が
違う。
しかしホッパーがあるので、
同じ用途に使われたのではないだろうか。
明らかに人の手で絡ませた細い針金。
妙に気になったので写真に収めた。
選炭場探索を終え、元の道路に戻る。
この煙突は去年の夏にも訪れた。
高速道路からも見えるので、場所の特定は超初心者レベルだ。

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