2003年 1月13日
コメント・これまた国道沿いになんとなく建っている物件である。
南房総の町外れになんとなくなので、車の流れに身を任せていたら、以外と通り過ぎてしまう。
特に廃虚に興味の無い人間だったら、「そんなのあった?」と言われるかもしれない。
しかし、我々のような人間には「オヤ?」と思って、すぐ立ち止まる、そんな雰囲気は十二分にあった。
建物の周辺の敷地は伸びきった雑草が立ち枯れており、カベに目をやれば、剥がれ落ちているし窓を見れば割れている。
廃虚と判断するにはなんの迷いも無かった。
ここもツーリング途中で発見したものである、それも廃虚と言うものに興味を持ってからだ。
やはり人間の注意力なんていい加減なものなのだと痛感した。
侵入方法については、誰でも簡単に出来るレベルなのであえてコメントはしないが、
今現在すぐそばで大規模なトンネル工事を行っており、その渋滞が日中は慢性的に発生している。
物件はその真っ只中にあるので、怪しい挙動をしていれば間違いなく車中から通報される。
と言う事で、自分は裏側から侵入する事にした。
しかし、裏側はJR線が通っているので、線路内を歩いている所を発見されればこれまた通報される。
兎にも角にも、こういうときは堂々と何気なく、建物に近づき普通の顔をしてやぶの中に姿をくらまし、自分の姿が死角に入った瞬間から行動パターンは「潜入モード」に切り替わる。
撮影機材の入ったバッグをブロック塀の下から投げ込み、ちょっとの出っ張りを見逃さずへばりついてよじ登り敷地内部に潜入成功。
しかもうまい事に裏口のドアが開いており、何の苦労もなく建物内部に入る事も出来た。
注意すべき点がここにはある。
この物件には間違いなく「住民がいる」と言う事だ。
それはスライドショー後半に出てくる布団が敷かれた部屋なのだが、その布団が非常にフレッシュなのである。
自分がここに入った時には運良く住民がお出かけしている時だったようで、事なきを得たが、この時は相当に緊張した。
無用なトラブルに遭遇する確立が日常生活とは比べ物にならない廃虚探索。
最悪のケースを常にイメージしながらの探索は常に緊張と冷静の間を彷徨う。
東京PWのようにノビノビと活動できるような場所であればこんな気苦労はしないのだが、そういう物件は殆ど無いというのが現状である。



