本格的に夏という気候になってきて
暑い日が続きますが
体調を崩されたりしていませんでしょうか？
私は少し前にも書いた通り、
やはり飲みすぎたな…という日が多いです（笑）
お食事会やお酒の場は楽しくていつも気を緩めてしまいます。
令和初の夏！
楽しい夏にしたいですね＾＾
さて、
今回も皆さんの為になるお話をしていきますよ。
コミュニティに入っていない方にも直接ではなくても
こういう形で記事にして、トレードのためのテクニカルな話や、
マインドのお話をお教えしていますので
日々たくさんのLINEやコメントをいただきます。
ですが、ここで一つ正直に言ってしまうと、
これを見てる全ての方が稼げているわけではありません。
・トレードを始めたばかりの初心者で右も左も分からない方
・経験はあっても全てを理解出来ず諦めかけている方
・なかなか実行に移せず勝てない方
・投資資金が少なく勝てても増えづらい方
など
「稼げていない」という括りにも
いろんな状況の方が入り混じっています。
もちろん、この内容で「学んだことを実行したら勝てた！」などと
嬉しい勝ち報告も頻繁にいただいていますが、
やはりこういう記事のみだとコミュニティのように
個別でその人に合った指導は出来ないので
個人差が生まれてしまうのは仕方がないことです。
しかし、
仕方ないと言って、
私が納得するわけがありません！！（笑）
そこで今回は
「稼げている、稼げていない」
「初心者、上級者」
「コミュニティ参加者、残念ながらコミュニティに参加できなかった方」
いろんな方がいらっしゃると思いますが、
置かれている状況は関係なく
「この記事をご覧いただいている皆さん」に
覚えていてほしいこと、覚えていたら得をするお話をしていきます！
いつもそれを考えて記事を書いていますが、
本日の記事は特別理解していただきたいです！！
結論から言ってしまうと
利益を上げ続けていくトレーダーになる為には
『確率論的思考』を身につけなければならない
ということです。
確率論的思考？なにそれ？って方
大丈夫です。
ちゃんと説明します。
いつもトレードも人生も
”傾向と対策”だとお伝えしていますが、
それを偏った感情で突き詰めてしまったもの
の様な感じです。
例えば、今裏表のあるコインを投げて
裏・裏・裏・裏と続けて裏が出たとき、
次には何が出ると思いますか？
確率的には、当然どちらも同じ50％の確率で出る様になっています。
でもほとんどの人は
「裏が4回も出たのだから、そろそろ表が出るだろう」と思ってしまいます。
私も年末や夏に差し掛かると
「こんなに宝くじ買っているんだから今度こそ当たるだろう」
とか考えてしまいます…（笑）
確率が50%だと知ってる私ですら
刷り込まれた本能の様な思考に翻弄されてしまっているのです。
これは人間の脳の仕様上、そうなってしまうらしいのですが
すぐに単純化、パターン化して考えるのを防いでくれるのが
『確率論的思考』だと思ってください。
確率は、いつも現実的であり、正しいです。
皆さんにはこの『確率論的思考』を身につけてほしいです。
これをFX・バイナリーの世界で使う単語に置き換えると
『リスクリワード』と言います。
勝率が高いほど儲かると思っている方が非常に多いのですが、
これは、内容ではなく表面上の数にとらわれてしまっているからです。
勝率が高い＝利益率も高い
この思考になっているでしょう。
「どうすれば今の自分のトレードの勝率を上げる事が出来るのか？」
と、やたらとインジケーターを足したり引いたりニュースを見たり…
色々と試行錯誤した経験はありませんか？
しかし… それは大きな罠です 。
そういう投資の罠にはまってしまうと、
なかなか抜け出せなくなってしまいます 。
もちろん、勝率が高いトレード手法そのものが悪いと言うわけではありません。
しかし、
勝率には罠が隠されているんです 。
どんな罠かというと
では今から
「勝率が 99％でも損をする」と言う話を、
極端な例で説明します。
勝率99％という数字は、
「100回売買した時、99回利益を出している」
と言う数字です。
しかし、
「その1回のトレードあたりの利益がいくらか？ 」
というのは、
この時点では考慮されていません 。
1％の利益でも、10％の利益でも同じ１回です。
1％の利益を99回連続で出すと、資産が100万なら199万円になります 。
この時点で勝率は 100％ですよね？
ところが、最後の1回で暴落に引っかかってしまって
資産の7割を飛ばしてしまったとします 。
実際
リーマンショックのあった2008年
フランショックのあった2015年
資金の8割以上を失ってしまった投資家、ファンドは続出しています。
話を戻します。
99回のトレードが終わった時点で99万円の利益だとして、
ところが最後の一回で暴落が起きて、7割の資産を飛ばしてしまったら
マイナス139.3 万円になってしまいます。
つまり、199万円の資産が一気に59.7 万円になってしまう…
という事です。
勝率は99％なのに元本100万円から比べて
40.3 万円の損が出てしまった…
という事になります。
これは極端な例ですが、
実際に暴落相場の度に
日本中の投資家の身に起きている出来事なのです。
そして勝率の高いルールであればあるほど、
損失が出る時には大きくダメージを負ってしまう傾向が強いのもまた事実…
「コツコツと利益を出す確率は良いのだが、損失を出すときには大きく穴をあけてしまう」
これ、心当たりありませんか？
もし、あなたも心当たりがあるなら
勝率にこだわっている傾向がきっとあるはずです。
ここで私が最もお伝えしたい事は
「勝率よりも、もっともっと大事なものがある」
という事です。
その重要な物とは何か？
それは
「期待値」です。
詳しく説明しましょう 。
簡単に理解できるように１つクイズを出そうと思います 。
次のうち、どっちが高い利益を上げているか一瞬で判断して答えて下さい 。
１. 100万円の資金で勝率90％、儲かるときは常に1万円儲かる、
但し…損をするときは10万円のマイナス、このトレードを100回繰り返した時
２. 100万の資金で勝率は10％、損をするときに1万円マイナス、
但し…儲かる時は10万円のプラス、このトレードを100回繰り返した時
どちらが儲かるか分かりますか？
そして、その差はどのくらいだと思いますか？
少し考えてみましょう。
それでは答え合わせです。
勝率どおりに 100 回のトレードが全部済んだとすると…
1 はマイナス10万円
2 はプラス10万円
勝率90％の方が損をしていて
勝率10％の方が利益になっています。
これが勝率に隠されている罠です。
普通、勝率の高いトレードは
1回あたりの利益と損失の額で言えば
損失の方が高くなってしまう傾向があります。
これは、どんなトレード手法でも必ずそうなります。
なので、勝率を高めるトレードをするときには必ず
勝率と一緒に
ペイオフレシオ（平均利益：平均損失比）
がいくらか？
という事までしっかりと見ておかなければなりません。
1の売買は「100回でマイナス10万円のトレード」なので
「-10 万円 ÷ 100 回 ＝ -1000 円」
が一回のトレード毎に損として計上されていくとも言えます。
つまり、
あなたがこのトレードルールに従うという事は
毎回損を出しているのと同じだと言う事です。
では2の「100 回の売買でプラス10 万円になるトレード」はどうなるでしょうか？
１回あたりにすると
「10 万円 ÷ 100 回 ＝ +1000 円」
つまり、1トレード毎に1000円のお金が増えていく計算になるのです。
勝率は10％なのに、負けている間も実は
1トレード毎にプラス1000円の利益が積みあがっていっているのです。
本来はトレード毎に損失は同じでも
利益の方は違ったりする事もあるので
綺麗に「1トレード+1000円」と言うようにはなりませんが
今回は単純化して話をしているので、
大事な本質の部分をしっかりと捉えて下さいね。
これを1トレードあたりの「期待値」 と言います。
利益を上げているトレーダーが気にしているのは
勝率ではなくて、この期待値です。
算数や数学が苦手だった方は
どうしても数字がたくさん並べられているものを避けがちだと思いますが、
トレーダーとして大きく成長していく為に
数字に慣れていきましょう！
今回の記事を次のトレードに更に活かしていただけると嬉しいです。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました！
中村 翔
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