最近、後輩から相談を受けます。
「全く使えない部下がいて困っている」
という相談です。
使えないという言葉が正しいのかはわかりませんが、
実際、私もそういった経験がありました。
「こいつ使えないなぁ…」
「もうちょっと仕事出来ないのか？」
「何で解らんの…？」
と、いう風な接し方で
諦め半分で仕事を教えていました。
「どうせ何を言っても同じだし…」
的な…
いやぁ、今考えると
本当にお恥ずかしい話です。
その頃は頑なに自分が正しいと思い込んでいて
出来ない部下、後輩がおかしいんだ
などと思っていました。
でも、これは間違いなんじゃないかと気づいたんです。
もしあなたが、
子供の親であったり、部下を指導する立場だったり、
あるいは何かを教える立場なら…
今日の記事は注意して読んでほしい。
今から話すのは実際にあった本当の話です。
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某年、
とある学校で、生徒を実力別に分けるための試験が行われました。
しかし、この時手違いで、テストの結果が
・成績の悪い生徒達 → 成績の良いクラス
・成績が良かった生徒達 → 成績の悪いクラス
という振り分けをしてしまったそうなのです。
つまり、
全く逆のクラス編成になってしまったんです…
その結果、どうなったか。
なんと１年後には、
その間違ったクラス編成通りの成績になってしまったというのです！
どういうことかと言うと、
それまで成績の悪かった子供達の成績の方が、
成績の良かった子供達を上回ったということになります。
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これは、ピグマリオン効果と言うもので、
「人間は期待された通りに成果を出す傾向があること」を指します。
別名、
教師期待効果、ローゼンタール効果とも呼ばれています。
でも、一体どうしてそんな事が起ったのか？
真実はさておき、
私の予想なのですが、
この間違ったクラス編成になったのを受け、
成績の悪い子供達を受け持った先生は
「この子達は成績優秀な子供達です」
と言われて受け持ちますよね？
だが、実際に授業が始まると
当然のことながら子供達の理解度は低い…
そこで、先生はあれ？と思いながらも、こう思ったはずです。
「この子達は優秀なんだからできるはず！」
と。
そして、
「ひょっとしたら、自分の教え方が悪かったのかも？」
「今日は、ちょっとみんな調子が悪かっただけか？」
とも考え始め、
そこで自分の指導方法の改善を試みたかもしれません。
そして、何よりも
「この子たちはできるはず！」
という確信をもって接していたに違いありません。
その結果
本当に子供達の成績が伸びた。
これは、この話に留まらず、
子供の親として、あるいは、部下を持つ一人のビジネスマンとして
大切なのは“イメージ”である
ということを教えてくれています。
自分の子供や自分の部下をどう思っているのか
どういうイメージを持っているのか
それが、指導をする時に最も重要なポイントだと言えます。
「あいつは仕事ができない」
「この子は勉強が苦手」
「どうして、いつも失敗ばかりするんだ…」
というイメージを抱きながら何かを教えたり、指導したりしても
成果は伸び悩み、むしろマイナスになることだってあります。
そんな時、私達は
「どうしてコイツは…」
「どうしてこの子は…」
と何でも相手のせいにしてしまう傾向がありますよね？
しかし、
本当は
相手よりも教える自分自身の方が
大きな責任を持っていると思います。
「ダメな生徒なんていない。ダメな教師がいるだけだ。」
この言葉を胸に止めて、
これから先このような悩みや憤りに直面した時に
思い出して行動に移してください。
私自身も毎日、発見と気づきと学習の連続です。
そんな私に何が出来るか分かりませんが、
あなたの夢や目標、ビジネスでの成功を手助けしたいと思い、
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中村 翔
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