Botom line, botom job. -2ページ目

Botom line, botom job.

結局のところ、底辺職。

車窓を眺めるともなく、

眺めて

 

ぼうっとしてた。

 

ら、

 

「ぺこ♪」LINE通知

娘だ。

 

「車やが交差点にあるところの西友よりが工事してて片側塞いでてかなり時間がかかったの。どう迂回して帰るのがベスト?」

 

ナニヲイッテイルノダ?

 

え。

誤送信かこれ?

だとしてもこの色っぽくない内容は誰にだ?

ディスプレイを暫く眺めて考えて、

 

あ。

『西友から車やの交差点が工事で交互通行になっていて大渋滞、帰りに通る時はラーメン屋からどう迂回したらいい?』

て聞いてるのか。

TOCOTをほんとにサンダルの様に使ってるな。

いいことだ。

あーそっか。

野球観に行ってるのか。

 

 

あの頃

防護服と消毒液噴霧器を積んで何度となく行った待機した散布して帰って来た球場か。

TOCOTはね、

ほんとはね、

いやいいや。

 

 

「くるま屋を右折、バイパスに出て蕎麦屋行きの逆行で」

「もしくは左折して隣町の駅前に出て右折で帰宅。て手も」

と返信。

 

 

 

コロナ以来、

生き死にに関わらず俺の周りから人が居なくなって行く。

今に始まったことじゃないが、更にそういう歳なのだろう。

今から新しい付き合いや新しいことを始めるのは多分疲れるね。

今居る人、今の仕事、今あるものに満足して、人も物も増やすことなく『足るを知る』歳なんだろね。

 

と、

は、

言ったものの〜

 

Fenderの『CUSTOM CHAMP』買っちゃおうかな。

Marshallあんだけどね。

最近ギター関係買ってないしな。

いい真空管アンプが欲しい・・・ような気がする。

19万なら買っちゃってもいい・・・ような気もする。

「頑張る」て言葉が鳥肌物に大嫌いな俺が頑張らざるを得ない昨今のご褒美に。

 

とーは言ったものの、

親父死んだ関連、現在250万赤字。

どーすんのこれ?

 

 

で。

娘は無事に帰れたんだろか?

夕方再びLINE

 

「どうしてもつけ麺食べたくて瑞穂の方へ来てみた」

 

(え?)

(み、みずほ⁈)

(え。瑞穂て横田基地んとこだよね?)

(すっげとーくないか?)

 

続いて届いた画像は、

 

山岡家。

 

やるなー

流石我が娘。

 

 

なんだよぅ?

 

なんかしたかよ俺?

 

そんな顔で見るなよ。

スマホ手に持ったまま横目でじっと見るな。

 

俺なんか変?

明日から4連休(撮影だけどね)だから今日着た汗びっちょの作業着3セット、ビニールで包んでUNIQLOの紙袋に入れて持ち帰り。たまにはオキシクリーンたっぷりで洗おー。が、ひょっとして匂う?

 

地下鉄で斜め向かいのシートのお姉さんマスクしたまま感じ悪い。

俺、少なくとも他人を不愉快にさせるカッコはしてないはずだぞ。

俺、少なからず女の人が関わったら『最終的に』不愉快にさせるみたいだぞ。

 

自意識過剰?

なんてことにはなってません。

己を知ってます。よぉーっく知ってます思い知らされた人生でした。

自意識過剰なおっさんほどイタイ生き物はない。

 

けどね、

 

男女問わず擦れ違いざま、電車の中、仕事中、ラーメン屋のカウンター・・無遠慮に見られることが多々ある。そりゃさ、身体でかいからさ、目立つんだろけどさ、人相も良くないし(いや普通その場合、目を逸らさないか?)

なんだろな?

俺はそんないい男じゃない(わかってます。)

一緒に居てくれる女の人に恵まれたのは、ほらあれ「蓼(たで)食う虫も好き好き」とか『ダメ男好き』とか、コアなとこ行く人って居るじゃない?

(『蓼』って、とっても辛い植物で昔は刺身のツマに使ったそうだ)

 

俺無意識に「ぶつぶつ」独りごと言いながら歩いてんのかな?それとも変顔してるとか?デニムにTシャツってもうダメなのかな?実は俺臭い?カメムシ加齢臭?本人気が付かないだけだったりする?

なんだろな?

 

駅からとことこ。

暑い〜

スーパーもドラッグストアもスルーだ洗濯物重い。とりあえず帰って洗濯機(修理したら絶好調、性能もいい!)回してそれから買い物に出れば・・・あり?

あれは・・・

達郎か?

 

目くるめく夏の午後

誰もが木陰に逃げ込んでた

焼けつく石畳(アスファルトだ)の彼方に

揺らめく逃げ水の中から

燃えるようなステップに身を任せ

現れた人は

 

 

娘だ。

 

 

スラッと背が高く、ボーイッシュな短髪でビシッと化粧して見ようによっては美人の部類?

足を止めることなく近付いて、

「出掛けて来る」

擦れ違いざま、

 

「鼻毛出てるよ」

 

・・・・・・・・・・。

 

 

(なんだこれは?)


肩を左に回して寝返りを打とうとする。

両肘から下が痺れて重い。動かない。


(なんだこれ?)


爪先まで全く動かせない。

声を出そうとする。

口が半開きになるだけで、

「あぁ。ぐぁ。」

「ぐ。ぅがが。」

変な音が出るだけ。口の中がからからに乾いてる気がする。

え。

俺なんかの病気? 耳が「しゅいーんん」としてる。尿管結石爆発した?


暗い部屋、キッチンの蛍光灯にぼんやり照らされた曇りガラスの向こうに人影



とかは無い。

全然ない。



「ふっ」と力が抜ける様に身体が軽くなり枕元のiPhone、3時前。




昨日娘が、

「こないだ金縛りになっちゃってさ」


かなしばり?

いつ?


「先週の火曜・・かな?」

「口が開いたまま閉じなくてさ」

「このままじゃ明日朝、乾いちゃって声出ない。て」


あ。

俺もだ。

(あれは金縛りだったのかー)



襖の向こうから『女の人の笑い声』が聞こえた夜。

隣り合った部屋で親子で金縛り。

しかも、

親父の月命日二ヶ月目。

え。



あいつ成仏してないの?



知らんわ。

面倒ばっかり掛けて。

とっとと川渡れや。

だとしても、


何で女の人の笑い声(←これはきっと俺の切実な願望)



ま、

生きてりゃあと一回くらいいいことあんだろ。

と自分をなんとなく納得させた今朝。

今日も走るぜ。



[以下追記]

あーそっか。

「なんで隣の部屋?」て思ってたのよ。

だって別に俺の耳元で囁いても、寝転がってる部屋の天井で「うふふ。」でもいいわけじゃない?

そんな思わせぶりなことしなくても。


この家に住んで以来、去年娘が来るまでその部屋で寝てたからだ。

そか。

リビングに引っ越した(正確には娘に譲った)の知らなかったのか。

ごめんよ。

それ、俺の娘。よろしく。

だからそんなに怒るなって。


これからはリビングに出てね。