プレイバックれ part 2 | Botom line, botom job.

Botom line, botom job.

結局のところ、底辺職。

土曜の午後作業が終わってロッカールーム

読書中に「こほこほ」

んー咳かー

会社、咳してる人多いんだよね。

俺もかー

マジで絞れる汗びっちょびちょで戻って来て冷房全開22℃のロッカールーム

ふひぇ〜

気持ちいぃ〜

着替えて15分もすると「さっみーよ」

そのままお昼寝。

こりゃ風邪引くよな。

そうやって皆んな鍛えられて行くのさ。

 

日曜も「けほけほ」

朝6時半から実家片付け行ってトコットで本の段ボール2往復12箱運んで「やーめた」

なんか怠っ

 

娘、金曜から友人宅に泊まってそこからイベント仕事。

だので独り。

だので寝る。

今朝いつもの3時半に起きて喉痛い。

「なんか行きたくないなー」

(俺にしては珍しい)

「でーも休めないよなぁ」

(今日は若手一番の職員さんと組む。とても厳しい人。だから「逃げた」と思われたくない!)

 

弁当今日はパス。

コンビニでなんか買ってく。

『早退する言い訳』をあれこれシュミレーションしながら、とぼとぼゲホゲホ出勤。

それでも、

 

走り出したら止まらないぜ♪〜

 

気合い入れないとまた指導されちゃうし(ちっとも嫌ではない。ベテランに教えてもらえるのはありがたい事だ俺この人、尊敬してるし)

 

「kenさん」

 

(お。来たぞ。何がダメだったんだろう?)

 

「言うことないです」

 

え。

 

「今まで上から色々言ってすみませんでした」

「もう大丈夫です良く動けてます」

 

(おおおおお。)

 

「後は」

 

(ん?)

 

「歳を考えて楽する事を覚えましょう」

「kenさんの歳でそんなに動ける人いないです」

「見たことない」

「だけどそのままだと身体壊すかケガしますよ」

 

ありがとうございます!

(おー 認めてもらったぜ!大きく前進だぜ。やったーっ)

 

な?

頑張って(ちっとも頑張ってない)出勤するといい事あるんだよ。

 

 

作業着の脇腹がどんどん茶色に染まって行く。車の中で雑談に相槌を打ちながらそれとなく脱いだヘルメットで隠す。

そーなのだ。

褒められて調子に乗って

 

コケた。

 

ドライバーさんが飛び降りて来て

「kenさん大丈夫⁉︎」

 

瞬間立ち上がって、

すみません何ともないですっ

 

何ともあったよ。

右の肘をザックリ切った。

作業着に押し付けて誤魔化そう。

作業中のケガは職員さんの責任、始末書もの。

絶対バレちゃだめ。

 

 

 

今日から新しい人が入った。

他の事業所での経験者で俺より一回りちょっと若い。

 

風呂出て洗濯室で作業着の血を「ざぶざぶごしごし」中、

 

「30分は早いよな」

「うん。早い」

「ダメだったか」

 

なにやらわさわさ。

 

(何が起こったのだ?)

(あー・・)

(新人さん開始30分で熱中症で倒れちゃったのか)

 

「だからさ」

「新人にいきなり現場は無理だって」

「このくそ暑いのに」

 

洗濯室に居た俺以外の3人の職員さんのうち、2人が無言で俺を指差す。

 

え?

 

「kenさん」

「ここに大丈夫な人がいる」

「kenさんはなぁ〜」

 

「体力あるからさ」

 

(ちょっと待って♪)

(今の言葉♫)

 

 

あの夏の日

空調の効いたロビーで振り向きざまに同じ言葉を言ったのは、

誰だったか

 

 

 

↓この見事な積乱雲で何故雷雨が来ない??