「濡れてるよね」
「いっぱい濡れてるよね」
濡れてるなんてもんじゃねーよ、どちゃんこ濡れて滴ってるよ。
ズボンの膝にサポーターが透けてるから、今、俺を後ろから見たらパンツ透けてんだろな。男でごめんよ。あれ俺今日のパンツ何色だっけ?
んーっと、
紺だ。
カッパ着たくないなやだな。午前の作業終わるまで天気持たないかな。
ミッドウェー海戦のように、雨具部屋を出たら入ったり、着たカッパを脱いだり下だけ履いてみたり。
カッパ着ない。
長靴履かない。
夏作業着でいい。
(ミッドウェーは「爆弾にするか魚雷を積むか?」迷って大敗した)
あー・・・
ぽつぽつが、
さあさあになり、
ざーざーになって、
諦めたよ。
「濡れてる」なんてもんじゃねーよ。
これは着衣水泳。
初めて組むドライバーさんが、
「お兄さんいくつ?」
(お、おにーさん⁈)
3です。今年4になります。
「ほんとにっ?」
「すっげえな」
「動くねぇ」
いえ、無理してます。
「だろうねぇ」
何の時だったか彼女が「やれやれ」て感じで、
「(あなたは)体力あるからさ」
ちょっと不機嫌に言った。
(俺そんな「毎日やろう」なんて言ったっけ?言ったかも)
だとしてもさ、
歳は歳なんだよ。
夏、大丈夫かな?
越えられるかな?
職員さんは皆「別次元だから」と言う。
「毎年何人か倒れるし救急車呼ぶ」と。
あわわ〜
俺が『倒れる人今季1号』にならないといいな。とは言え、どう予防していいかわからない。薄着には限界あるし。
パンツ履かないでやろうかな。
ぼそっと呟いた俺。
周りの職員さん達、大爆笑。
「kenさんその発想はかつてない」
いや俺、大真面目に言ったんだけどな。
「年齢が高い人が倒れるわけじゃないから」と言ってはくれるけどさ。
慣れるんだろか?
暑さ湿度炎天下のダッシュ
どーでもいーけど、
俺が写真を辞めてしまったのはこの国の写真界の損失だな。
だって食えねんだもん。
だってギターの方が楽しいんだもん♪