無駄を排して充実した毎日? | Botom line, botom job.

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結局のところ、底辺職。

午前4時40分

 

カーテンの隙間が薄明るい。

鳥の囀り(さえずり)が聞こえる。

立派な朝勃ちだ。

うつ伏せに寝ていた下腹部に違和感を感じるダイヤモンドな硬度とゴジラ膨張率。

おっきして起きてしまった。

全くの無駄。

どれくらい無駄かと言うと、

限界集落で一人暮らしをするおばあちゃんの8cmピンヒールくらい。

ケーキバイキングのテーブルの上の豆板醤くらい。

でもまぁ、

俺がもう少し若くて現役一軍の頃で隣で『綺麗で可愛らしくてお尻の形も綺麗で何よりも俺のことを最優先に想ってくれてる女の人(そんな人に会ったことはない=妄想上の生き物)』が枕に髪の毛の波を広げて眠っていたとして、それを振りかざして抱きつこうが、ほっぺに「ぺしぺし」しようが「ちょんまげ〜」と載っけようが、

 

「もっおぉ〜」

 

と壁際に寝返り(♪〜)打たれてしまうんだろうけど。

つまり年齢環境シチュエーションに限らず無駄なわけだ朝勃ち。

『健康である』のバロメーターにはなるのだろうけどそれがどうしたこの悶々。

 

 

 

11時になったら外出していい。

近所に美味しいラーメン屋が数多くあるらしい(らしいと言うのは俺は行かないから)連れ立ってラーメンを食べに出る職員さん達。俺も会社の並びのお弁当屋さんにとことこ。

会社の『朝申し込むお弁当』はコンプリートしたし飽きた。何より毎日まとめて買いに行ってくれる職員さんに申し訳なくて遠慮した。シフトが変わって海鮮丼の日は休務なので(今日だ)ここひと月ほど近所のお弁当屋さん。そろそろここもコンプリートだ。

 

 

俺なんで毎日お昼にこんな不味いもん食ってんだろ?

 

 

平均単価550円として月8,800円。

そんないい給料貰ってるわけじゃないから安くないよな。

値段じゃないよ不味いんだよ。

これ、

 

無駄じゃない?

 

今更だけど。

 

ロッカールームの俺の机の上の、食べかけの『生姜焼き弁当とは名ばかりの炒めた玉ねぎ弁当』を、じっと見る。

我が暮らし楽にならざり。

別に楽な暮らしなど望んでないしー

苦楽を共にしてくれる人を望んだら大コケただけだしー

何でこれいつも『甘い緑色の豆』付け合わせなんだろな。これ喜ぶ人いるのかな?

お昼食べたらお昼寝時間なわけで、食べたらすぐ寝たいのにお弁当屋往復時間無駄じゃない?なんか色々無駄で、

どれくらい無駄かと言うと、

そろそろ童貞に回帰しようしている俺の毎朝の朝・・・いやいいなんでもない。

 

黙ってスマホ「ぽち。」

炊飯器ぽち。

お弁当箱も買わなきゃ。

 

 

俺ん家に炊飯器なんて何年振り?

そもそも俺、家で米食べないからねぇ。

お弁当毎朝作るなんて、中学の娘のお昼以来だ(父子家庭の始まり=第一章の始まり)

人生が大きく大きく音を立てて変わった頃。