あら。
午前3時に誰か来たようだ。
突然の来訪でも来てくれるのは嬉しい。
3時40分に目覚ましより早く起きて(目覚まし鳴らした事もう何年もない)
シャワー浴びて指温めて何とか動くようにして、コーヒー淹れて朝ご飯食べて膝に湿布貼ってサポーターして着替えて、娘の部屋の扉をちょっと開けて生存確認。
さて少し早いけど出ようかね。とカーテン開ける。
うあ。
茨城の海に通ってた頃、
昼過ぎになるといつも沖から霧が上がって来た。たゆとう白く湿った霧が陽射しをぼんやりと隠した。
霧は見慣れてるけど、
こんな『ミルク色』の密度の濃い霧は久しぶりだ。
カーテンを開けると「雪?」と思うくらい外が白い。夜明け前の薄明かりで白い。
ありゃ。
霧だ。
あ。
これもう出た方がいいかも。
地下鉄は霧で遅れる事はないだろけど、相互乗り入れ線が遅れると。いや俺は絶対遅刻しないけど、今日出勤の皆んなが遅れるとチームの組み替えがあるかもだ。
出とこ。
あったま寒っ
昨日思いつきで坊主にしたからだー
ほらね、
駅着いたら電車遅れてて来ない。
始発3本目でこれだもん。
今日、仕事終わったら来週の撮影の打合せで代々木まで。
めんどくさいぃ。
今日しかないから仕方ないんだけど、いつもより帰るの2時間遅くなる。
明日出勤だし。今日は筋トレもギターも出来ないな。帰ったら即寝るようだな。
今さ、気温5°Cなんだよ寒いんだよ。薄手のMA-1羽織って出たけど夕方これ暑いよね。やだなー
その時間。
そろそろ起きる時間だなと夢と覚醒、行ったり来たり。
散らかった部屋で荷物をパッキングしながら、
「でもチェックアウト11時だもんな」
「朝の3時にやる必要ないよな」
灯りを落とした部屋の大きなベッド。壁際にうつ伏せで眠る彼女。
の、隣に「ダーイブっ」「ぼよ〜んん」
覆い被さって顔を埋めて思いっきり息吸って「いい匂い」
開け放した窓から寄せては返す波の音。
遠いジェットの音。
うあ。
俺また変な夢見てた。