Botom line, botom job.

Botom line, botom job.

結局のところ、底辺職。

娘が、

 

「うわぁ」

「こんなラブホらしいラブホ、久しぶりに見た」

 

バイパスが交差する複雑で大きな交差点の周りに5つか6つのラブホ。

それぞれに、

『ショート ○○○○円』

『フリータイムあり』

『宿泊 ○○○○円〜』

垂れ幕が下がってる。

 

「ラブホのショートって何時間?」

 

2時間。

フリータイムが朝8時から16時まで。

宿泊は夜10時からかな。

 

「ふ〜ん」

 

て、

俺の頃はそうだったよ。

もう10年・・15年くらい行ってないから知らんけど変わってるかもね。



バイパスを跨ぐ大きなオーバーパス緩やかな左カーブの頂点。

先の直線に連なる車、両側の田畑と秋の空。

ふと思った。

 

一緒に居たことを思い出したくない女の人が居る。

誰かにとって俺がそれで、

顔を背けられても無理はないんだよな。

酷く嫌なヤツだったもん。

 

なんでこんなに時間の使い方が下手なんだろ?

 

 

娘今日出かけなきゃならない用事があって朝起きて来ないから、

 

「行くなら送ってあげるから起きて用意しなよ」

 

なんて調子のいいこと言っちゃったもんだから。

昼には戻って来れるだろうギターはそれから弾けばいいや。

 

娘の用事終わったの13時過ぎ。

 

言葉もない。

自分の下調べの無さ詰めの甘さに腹が立つ。こんなに時間かかるとわかってたら送らなかった。そもそも娘は一人でトコット運転して行くつもりだったんだから。

娘のせいではないからね。

俺が要らんことしただけだから。

せっかくの日曜日を。

やっとギター弾けるチャンプ鳴らせると思ってたのに。

一日見事に無駄にした。

俺にはもうそんなに時間が無いんだよ。

 

もういいや。

腹は立つけど腹も減る。

娘も疲れてお腹空いた。

帰り道沿いにある超人気ラーメン店。日本100名店に数えられてるそう。

大行列。

ほんでも二人共くたびれてるから移動したくない並ぶ座る。

 

ほぅ。

なるほど。

今まで食べたことのない味。例えて言うなら「大根おろしとすりおろし生姜と玉ねぎのドレッシング」

嗚呼、確かに美味しい。

でも、

もっかい来るか?と聞かれたら・・

こんなに他県ナンバー並ぶほどか?と聞かれたら・・

 

 

 

あれ。

 

今何時?

 

15時45分

 

また夜勤やってるのか。

元の職場に戻ったのか。

 

犬も歩けば棒に当たる。

か、

わざわざ当たりに行ってるのか。

 

あんまり楽しそうな顔で歩いてないのね。

 

 

 

外は結構な雨。

バスの運転手さんと笑いながら世間話をしていて(この時点でダメだよね)速度が出たまま左カーブに入った。「え。」と思う間もなく曲がり切れずに対向車線を跨ぎ凸凹したコンクリートの斜面に「ごごごごごご・・」乗り上げながら走る。バスが斜めになって運転手さん険しい顔でハンドルにしがみついてる。俺、運転席を囲む棒に必死で捕まって(路線バスね)

「これは(映画)スピードか?」

「俺は若い頃のキアヌか?」

バスはなんとか道路に戻り「あ。これ助かりそうだな」

 

目が覚めた。

午前2時

あー今日は日曜だから会社行かなくていいんだ。

・・・日曜だよね?

休みだよね?

昨日会社でこれを2回聞いた「kenさん大丈夫?」「kenさんだけ出勤する?」

なーんだろなぁつっかれてんのかなぁ。

相変わらず変な夢ばっかり見るんだよね。

寝ても起きても「にこにこうふふ」な穏やかな日常は一生来ない気がするぜ。

それはそれで面白いからいんだけどさ。

 

 

 

「帰りがけ何もないなら迎えに行くから買い物行かない?柔軟剤とお茶がなくなる」

 

午後の作業が終わり風呂も出て洗濯も終わってセブンのドーナツをポットのぬるくなったコーヒーでまったり中、娘からLINE

まったくもー。親の財布は無限にお金が出て来ると思ってんな。買い物ったって払うの俺じゃんかー

いやでも『57 CHAMP』買っちゃった手前、何も言えない。

だし基本、娘の考えやることを否定しないことにしてる。色々と思うところはあるけれどそれをそのまま言ったら『母親と同じ』になってしまう。=娘の居場所がなくなる。

だし基本、俺、女の人にお金出させるのあんまり好きじゃない。なんか男として情けないような気がして。

 

坂下行ってあれこれ買って、

 

夕飯どうする?

運転手さんから貰ったスダチあるから(カツヲの)たたきでも買って帰る?

(娘菜園の)しそもいっぱいあるでしょ

 

「いいねぇ」

「でもそれをやるにはご飯を炊くところから始めないとならない」(なんだそのきっぱり言い切りは?)

 

あーそっかぁ・・

お腹空いた待つのやだ。

 

 

酸辣湯麺と大盛り豚マシ↓

娘のTシャツがね、もうね。