カルトの子 心を盗まれた家族(エホバの証人のところだけを読んで) | ぼてさん、時々ベンジャミン、たまにJW.org

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エホバの証人に対する記憶、気持ち、想い、葛藤、未来を書いています。

カルトの子 米本和広著 のエホバの証人の所だけ読んだ

2世について中心に書かれていましたが、こんなに心が凝り固まっているのかと悲しくなり、ショックでした。

私自身エホバの証人の1世で親は非信者ですが、幼少期に親からあまり愛情を受けずに育ってきたと思っています。それ故に憎しみまではありませんが、親と子の絆という面ではかなり薄い家庭環境です(未だに親に対して親愛の情はありません)。

その私が、それでも、本に出てくくる2世のエホバの証人たちを悲しく思いつつも、歪んだ親子関係と信仰と、自分の心との葛藤を少しは垣間見ることが出来ました。

何をどう思ったか。というより全般を通して2世たちの人生は「辛いよ。その人生は辛いよ。」と感じ、その重さは、例えば、星飛馬(巨人の星の主人公)より、小公女セーラより、うーん、適切な例えが出ないな・・・。 マッチ売りの少女の方がましな人生か・・・ 余計にわかりにくい・・・。

でも、ムチを受けて、メルヘンの世界の事を考えると痛みを感じなくなったという体験がありましたが、そのところなんか、本当にマッチ売りの少女ですよ。彼女もマッチを擦ることで祖母の幻影を見、そして寒さを感じなくなったんですよね。そして幻影を見ながら亡くなった・・・。(ざっくりですよ)

でも、エホバの証人の子供は明日もまた叩かれるかもしれないので、怯えっぱなし。
家にも、学校にも、会衆にも居場所がない。その辛さの終着駅はどこにも存在しない。死ぬこともできない。ただ、自立するであろうその遠い日までである。

だからといって、ある程度大人になってエホバの証人を辞めたとしても、社会に適応できない、かつ別の何かに依存していないと不安になる・・・。
八方ふさがりのジレンマですよ。自由になったつもりでも全く自由になっていない。もしかするとエホバの証人のグループでいた時よりも、束縛されているような気持ちになるんだろうな。


何かハニー(2世)が言っていたことの点と点が繋がりだしてきたような感じがした。

ムチされた時代の2世さんたちがブログでここまで憎しみを持っていた理由がやっと分かってきたような気がしたよ。
きっと私がエホバの証人から離れる気楽さ(バイバイキーン!みたいな感じ)とは違う、離れること自体が戦いなのでしょうね。

いい勉強をさせてもらいました。

んでぁ!