先日うちの母のご贔屓「山崎育三郎」様主演ミュージカル「トッツイー」を観劇するために極寒の東北から上京(死語)してきました

 「早く歩けない」「普段まったく歩かないからすぐ疲れる」母なので(ついでに私も)開演時間のかなり前に着く新幹線で行きました


早めに劇場についたのでポスターの前で


座席は「前方確約」という謳い文句につられて余計な手数料を払って入手した「K列」しかもセンターブロックでもない席


うちの母一般的な老人よろしく年のせいで背中も丸くなり背も小さくなっているので必然的に座高もかなり低い

お尻の下に自分の上着と薄っぺらい持ち歩き用のクッションを敷いてもまだ低い

そんな母の前の座席は運悪く男性


このミュージカル、観客全体に占める男性の割合が結構高いんですよ、びっくり

しばらく観劇しないうちにミュージカルファンの男性が増えたのか?それとも男性ファンがつきやすい演目なのか?それともちゃぴ(愛希れいかさん)のファンなのか?


多分ミュージカルファンの男性なのでしょう座高を低くして座ってくれましたがそれでも母は見えないんです(涙)


こう言う時一般的な劇場の作りが本当に恨めしいです、だって客席の傾斜が少なすぎるから「ストレスなく舞台を見ることが難しい」のです


ちなみにうちの地元の劇場はそういうのが少ないんですよ

一階席も全て階段で降りる形なので座高が低くてもストレスなく舞台を見られるんです


こんな半分しか舞台が見えないのに15000円払うのが馬鹿らしい気もします


わざわざこのためにオペラグラスも買ったのにね


母には開幕前に「座席から背中を離さない」ことを教えましたがダメでした


座席から背中を離す

頭をフラフラさせる

とにかく見えないからよく動く


ダメダメ観客オンパレード!


本当に後ろの席の人に申し訳ない


座席から背中を浮かせるたびに肩を押して背もたれに押しつけたりするのですがダメなんですよ


二幕目の前にもう一度母に注意をしたのですが

「だって見えないんだもん」という母に

「だからと言って頭を動かしたら後ろの人が見えないんだよ」

「前が見えなくても我慢するの」


そう言う私も前の人の頭で舞台半分見えなかったのです

前の男性の頭がでかいわけでもない、座高が高いわけでもない

それでも舞台が見えないと言うのはひとえに客席の構造が悪い


コロナ前によく宝塚を見に行っていた頃から「前の人の頭で舞台が見えない」というのはファンの間で問題になっていました

それでも劇場ではなんの対策もしていない


ここ数年の間にできた新しい劇場は赤坂の劇場しか行った事がないのでわかりませんが、少なくとも赤坂の劇場は

トイレの数が圧倒的に少ない

グッズなど物販スペースが狭すぎる

ロビーでくつろぐことができない

というていたらくでした


東京在住の人たちは所得もそれなりに高いでしょうから何回も観劇に行っているうちの一回くらいは快適な観劇もできるのでしょうが私たちのように地方在住の人間はチケット代の他に交通費、宿泊費もかかります、しかも所得も東京の人間より断然低いのです


だから(地方民にとって)高い費用を払って観劇に行っても楽しめないというのは本当に悔しいんです。


舞台自体は半分しか見えなくてもとても楽しい内容でした、だから尚更残念なんです


劇場関係者の誰かがこの問題に真摯に向き合ってくれるまで何回でも言いたいと思います