心臓が痛いほど
バクバクしていた。
店長もその空気を感じたのか
え?なに?知り合いなの?
と両方に聞いてきたけど
私は言葉が出なかった。
そこで口を開いたのが娘さんで
「あ~…私の聞いていた人と一緒の人かな?
もしかしたら私の勘違いかもしてない…
でも…そうそういない名前だし…」
私の下の名前は珍しい名前。
よくいい名前だけど
それをつけるってすごいわね…
なんて小さい時から言われ続けていた。
またあの話か…と思ったけど
なんかやけくそになって明るく
「もしかしてあの噂のですか?
どこ行ってもその話でまいっちゃうなー
なんて聞いてます~?」
「あ、あのね…
というか、つちるちゃんって
駅前のAって店で働いてる
マミと友達だよね?
「はい!なにかと相談に乗ってもらっています」
「そうなんだ…でもね
私あの子と子供が幼稚園一緒なんだけど
あんまり評判よくないし…
えっと…」
何回も言葉に詰まりながら
なかなか話してくれないから
言ってください!と催促したら
「あの子の事は信用しないほうがいいし
お付き合いも考えたほうがいいよ
あのね、あの子つちるちゃんの事
何て言っていると思う?
人の男はすぐ誘惑する
誰とでもねる
今まで付き合った男はみんな不倫
とにかくだらしない女
だから最近かばうのも疲れちゃってー
あ、みなさんの旦那さんも気を付けてくださいね(笑)
どこで出会って誘惑されるかわからないですよ(笑)
つちるですよ!名前覚えといてください!
って言ってたんだよ?
友達ならそんな事言う?
実名で何度も何度も言うんだよ?
珍しい名前だし覚えちゃったよ
他のママさんは口には出してないけど
私と一緒で覚えちゃったと思う。」
もうね、言葉が出なかった。
他にも言ってたけど
頭が真っ白で覚えてない。
この時まだ友達と思ってたし
そんな事言う人だと思ってなかったし
あんなに私の事思って
相談にも乗ってくれてたし
唯一の友達だと思っていた。
頭の中がぐっちゃぐちゃだった。
その時私がどんな顔していたか
わからないけど、店長が
「ま、まぁ衝撃な話だなー(笑)
なんていうの?
女の嫉妬?なんかなー
自分はバツイチ子持ちで
色々制限されるから
独身のつちるに嫉妬してたんじゃないの?」
店長もかなりテンパっていたけど
精一杯私を励まそうとしてくれた。
ここでなんで私が
最近元気ないように見えたのか
話した。
「それ噂流してるの100%その女じゃん!
俺が証明するよ!つちるはそんな女じゃない!
朝から晩まで働いている人が
男をとっかえひっかえ遊べる時間が
どこにあるの!?
てか、その女がやっていることを
都合のいいように脳内変換して
つちるがやっている事にして
言いふらしてるだけじゃね?」
たしかにそうかもしれない…
でもよくわからないけど
この時は精一杯明るく笑い話として
話を終わらせようとしていた私がいた。
だって信じてなかったもん。
いくらムカつくどうしようもない女でも
友達と思っていたから
初めて会った人に友達の事を
こんな風に言われたのが
すっごくムカついてた。
今思うと本当に馬鹿な女な私![]()
この証言は後に役に立つのであった![]()