植物を育てるにあたって、素焼き鉢にもデメリットはあります。

まず重い。

割れる、汚れやすい、土が乾きやすいなど。

 

だけど、例えば「重い」=「倒れにくい」というメリットと考えられるし、

何といってもプラスチックの鉢と比べると重厚感が増します。

白っぽく汚れちゃうのは好みの分かれるところですが、僕は嫌いじゃないですね。

「味」だと思います。

長く育てている植物の鉢が、汚れて味が出てくる感じは、なんとなくエリック・クラプトンや

ジェフ・ベックのギターのような貫禄があってかっこいいと思います。

また、水をやると色が濃くなり、乾いてくると色が薄くなるので、植物たちと対話しながら育てている感じがして好きです。

「土が乾きやすい」というデメリットは「根腐れしづらい」といメリットにもなります。

水をあげすぎても、素焼き鉢は調節してくれます。

 

市場に出ている鉢植えは、そのほとんどがしっかりと育った状態です。

カゴなどで鉢をカバーすればそのままインテリアになりますが、すぐに植え替え時期がやってきて、なんとなく元気がなくなってきます。

観葉植物の植え替えってけっこうめんどくさいですよね。

 

当店では、出来るだけ長く楽しんでいただけるように、鉢をサイズアップしてから販売しています。

特に素焼き鉢に強いこだわりがあるわけではないのですが、スタンダード仕様は、対話の楽しいい素焼き鉢にしています。

 

例えばベランダなどに並んだ鉢植えが、プラ鉢から素焼きに変わっただけで、だいぶおしゃれな感じになって楽しいと思うんですけどねー。