・・・・・・・最後に聞こえたのは声。
私のしらない人達の・・・声。その後、目の前が暗くなって。
暗い海の底に沈んでいくようだった。どこまでも、どこまでも・・・・・・。
暗闇の中を、一人の青年が走る。表情は固く、長い髪が乱れるのもかまわず青年は一心不乱に走っていた。消えた一人の少女を探して。
青年の名前は「源 頼久」。武家に生まれ、ただひたすらに武を極め続ける日々。
そんな彼の前に「竜神の神子」という一人の少女が現れた。
頼久は「竜神」より力を与えられ、「八葉」の一人として少女を守る任務につく。
頼久は、社交的な質ではなく人からさえ寡黙で近寄りがたいと思われている。
そんな頼久に少女は屈託なく接し、よく笑い、よく泣き・・・。まるで子犬のように無邪気だった。
そんな少女にいつしか頼久は恋心を抱くようになった。そして・・・少女も。
ふたりは砂糖菓子のような愛を少し、また少しと積み重ねて行った。
あまい、あまい恋。
重ねる唇も、抱きしめる身体も、全てが愛おしい。
そんな少女が突如、頼久の前から消えた。
少女は月に一度の「物忌み」により、その身柄を別所によせていた。その警護をしていたのが頼久であった。
「私がついていながら・・・・・・!」
自分を責め、悔やみそれでも少女の姿を求めてただひたすらに走る。
藤姫の占いにより、少女の今居る場所へ。
「ん・・・・・・。」
その頃、少女は眠りから目覚めようとしていた。ぼんやりと目を開けると、まず目に入ってきたのは朽ちた室内。
御簾も、調度品も全てほこりをかぶり、時間の流れのままに朽ちてきたことを告げている。
「ここ・・・は・・・・?」
身体を起こそうとすると動かない。視線だけをさまよわせて、周りを見渡す。一体自分の身に何が起こったのだろう。
「ようやくお目覚めか、竜神の神子様。」
反射的に声がするほうに視線を向けると男がひとり自分の足元に座り込み、じっと見ている。
「・・・・・・・・!?」
見知らぬ男。
がっしりとした体つきに、顎鬚をはやし、日に焼けた浅黒い肌をした男。
そのほかに、数人の男が自分を囲むように座り込んでいる。
身体が動かないのは男の一人に腕を押さえ込まれているためだった。
「誰!?離して!」
浅黒い男が近づいてくる。
「竜神の神子なんて、大げさな名前がついてるからどんな女かと思ってさらってくりゃ、ただのお嬢さんか。」
馬鹿にしたように笑い、距離を詰めてくる。
「いいから離して!貴方たちなんか知らない!いたぁい!」
ギリギリと締め上げられた手首がきしむ。
「お嬢ちゃんかわいいねぇ」
「上玉だなぁ・・・」
「見ろよ、この肌の色。たまんねぇ」
下卑た笑いとともに、周りの男達からの好き勝手な野次が飛ぶ。
「んじゃ、おっ始めるか。」
浅黒い男が声を発するや否や、何本もの手が少女に伸びてくる。
「え!?な、なに!?なんなの!?」
ビッ!!と乾いた音がする。
「!」
「い、いや!やめて・・・・・!!!」
身を捩って抵抗するが、何本もの手は鳥の羽根を毟り取るように少女の衣服を剥ぐ。
水干の飾り紐や留め具が飛び、衣服も紙のように引きちぎられていく。
「い、いやだってば!やめて!やめてぇ・・・!」
「・・・う・・・・ぅっ・・・」
やっと手が止まったのは衣服がただの布切れとなり、少女の肌にわずかにまとわりつくのみになった頃だった。
「すげ・・・・」
男達が感嘆の声と息を漏らす。
泣きじゃくる少女にかまわず、その身体を値踏みするように眺める。
幼い顔に不似合いなほどの豊かな胸、小さな果実のような桃色の先端。
「こりゃぁ上玉だな。生娘か。」
浅黒い男の言葉に、少女の顔がかっと赤く染まる。
「ははは、図星のようだな!」
嫌な笑い声が周りから聞こえる。同時に、男達の空気がさらに濃いものにかわる。
「お願い・・・!こんなことやめて!」
懇願する少女を男は一瞥すると、男達に向かって目配せをした。
その刹那、再び何本もの手が少女の身体に伸びてくる。
「や!やめて!!やめてぇ!」
手が、無遠慮に乳房を揉みしだき、先端を摘み上げる。
「い・・・や・・・・っっぁ!!」
柔らかな胸が男達の手で形を変え、搾り出すように揉みこまれる。
「ひっ!?」
二人の男が先端にしゃぶりつき、べっとりとした舌でこね回すと悪寒に身が震える。
「ひぁ・・!いやぁ!!!」
「もう耐えらんねぇ!」
男の一人が叫ぶや否や我も、我もと自分の着衣を脱ぎ捨て、剥き身のモノを取り出す。
「・・・・・・!?な、なに・・・!?そんなもの近づけないでぇ!!!」
雄の匂いにむせかえる。
「・・・・・・・んぐぅ!」
いきなりあごをつかまれて、男の一人に唇をふさがれる。
「い・・・・・・!!・・・んっ・・・・・・・!!!!」
男の唇が、深く重なろうと押し付けてくる。
「んーっ!!!んん・・・・!!!!・・・はっ・・・!!」
「口、あけろぉ!」
「~~~~~~!!」
少女が固く唇を閉ざしていると、顎をつかむ手に力を込め万力のように締めてくる。
「・・・はっ!!」
痛みと息苦しさに少女の口が開くとすかさず唇を重ね、舌や唾液で口内を犯す。
「んーっ!?んふぅーーー!!!」
男の生臭い息が注がれ、唇を貪られると見開かれた大きな目から大粒の涙がこぼれる。
『いや・・・・!どうしてこんな・・・!』
『頼久さん・・・・。助けてぇ!!!』
何が起こっているのかもうわからない。ひたすらに彼の名前を頭の中で呼ぶ。
唇が離れ、息を継ぐと何本ものモノが鼻先に近づけられる。
「しゃぶってくれよぉ」
未だ男性経験のない少女の目には、男達のモノは凶器にうつる。
べたべたと素肌をまさぐられる感覚に鳥肌がたつ。
「い・・・いや・・・。こないで・・・。こないでぇ!」
腕を押さえ込まれ、不自由ながら抵抗する。その時。
「神子殿!」
声とともに、ヒュッと刀が空を斬る音がした。悲鳴とともに人間の身が切り裂かれる音。ドタドタと何人かの慌てて逃げる足音。
「神子殿!大丈夫ですか!?」
肩をつかまれ、抱き起こされる。
「あ・・・・ぁ・・・。」
ガクガクと震え、目を見開いた少女は頼久を見ていない。
「やだ!!こないで!」
少女は頼久の胸を両手で押し、その腕から逃れようとする。
「神子殿!私です!」
「いや!!離して!離してぇ!!!」
声を上げて泣きながら、ちいさな手で頼久を押し返そうとする。
「神子殿・・・・!!」
頼久は少女の身体を引き寄せ、強く抱きしめた。
少女は頼久の腕の中で逃れようとなおも抵抗を続ける。
「はなして!はなしてぇ!いやぁ・・・・!!」
「神子殿・・・!」
錯乱する少女を頼久は静かに抱きしめ、少女が落ち着くのを待つ。
やがて、少女の身体から力が抜け頼久の胸にもたれかかる。
「神子殿・・・。」
気を失ったのか、ぐったりと頼久に身を預けている少女の顔を見ると幾筋もの涙の後。
目じりにたまった涙を指で拭い、少女を抱きしめるその背中を月が照らしていた。
どのくらいそうしていたのか、やがて少女が目を開けた。
「神子殿。」
ゆるく声をかけて少女と目を合わせると、大きな目が見開かれてみるみるうちに涙がたまる。
「頼久さん!!」
愛しい彼になりふり構わず飛びつくと、少女は声を上げて泣き始めた。
「怖かった!!怖かったの・・・!!」
少女の華奢な身体を広い腕の中にしっかりとおさめる。
「申し訳ありません。私がついていながら・・・・。」
泣きじゃくる少女の身に何が起ころうとしていたのかは見れば明らかだった。
乱れた髪と服装。露になった少女の肌。
「私・・・もうダメかと思ったの・・・・。でも、頼久さん来てくれた・・・!」
細い腕が、自分の背中にしっかりと巻きついている。
少女の精一杯の力で自分にしがみつき、身体を震わせていた。
「遅れて申し訳ありません・・。」
少女を胸に抱いたまま、その頬に口付ける。
「よりひさ・・・さん・・・・。」
「もう大丈夫です。何人たりとも貴女に触れさせない・・!」
安心して彼の口付けに、香りに、その力強さに身を任せる。
「・・・・・・・!!ダメ!!!」
少女は、ハッとしたように突如顔を背ける。
「神子殿?」
「ダメなの!私・・・汚い・・・!」
「神子どのが汚い?」
少女の顔を覗き込むように、首をかしげる。
「ダメなの!!」
「?」
「私・・ダメ。そんな資格ないの!」
少女が言わんとしていることを読み取るとふっと微笑み、唇に口付を落とす。
「・・・よ・・・・・」
言葉をさえぎるように次第に深く、深く。
「汚れてなどいません。」
まっすぐな瞳でそう言われると、少女は困惑してしまう。
「でも!」
「私こそ・・・神子どのに触れるには及ばない人間です。でも、神子どのが愛しい。
全てを引き換えにしてもいい。貴女だけです。」
「・・・・・・!!」
言葉になど出来ない。彼が、頼久が愛しくてその心の中は頼久でいっぱいで頼久に触れられる、抱きしめられる。それだけで喜びに身体がふるえる。
「頼久さん・・・・。好き、大好き・・・!」
頼久の胸に顔をうずめ背中にしっかりと腕をまわす。
ふっと、身体が浮き上がるような感覚を感じた刹那床に優しく倒されていた。
「私とて・・・男です。そのようなことを神子どのに言われたら・・・私は・・・!」
「頼・・・久さん・・・。」
心臓が早鐘を打っている。お互いの鼓動が訴えている。「貴方が愛しい」と。
切ない目をした彼の唇が重なる。
「ん・・・・ふ・・・・」
少女の吐息が漏れ、以前頼久が教えたとおりにけなげに口付けに応えてくる。
頼久の唇が白い喉をたどり、時折強く吸うと少女の身体がはねる。
「あ・・・んっ!」
「神子どの・・・・。私に全て任せてください。」
しっとりと耳元に響く低く声。
「はぃ・・・。」
初めて間近に感じる頼久の体温、鍛え上げられた肉体、厚い胸、大きな手にしなやかな指。
全てにうっとりと感じ入る。
「申し訳ありません。痛くはないですか・・?」
固く冷たい床に寝かせたことを頼久が気遣う。
「へいき・・・。」
少女の柔らかな笑みに安心し、少女の身体に体重をかけていく。
「あ!?」
少女の乱れた衣服を開くと、月明かりに浮かび上がる少女のやわらかな曲線、白い肌。
胸元に口付け、大きな手で優しく乳房を包むと、少女の口から声がもれる。
頼久の舌が、木の実のような小さな胸の突起を口に含み、転がす。
「より・・・・ひ・・・・さん・・・・!」
初めての感覚に身体が震える。吸われたところが、固く立ち上がり赤みを増す。
少女の反応に、頼久の愛撫を激しさを増していく。
「んんう・・・!」
困ったように眉根をよせて、少女はただ快感におぼれる。
「・・・・・・・。」
頼久は、固く大きくなっていく自分自身の痛みに耐えながら少女の身体を開いていく。
「!?」
下腹部に手を伸ばすと、少女が少し身じろぎをする。
「大丈夫。じっとしていてください。」
続