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本日のテーマは、農業共済「NOSAI」についてです。
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この冊子は、「NOSAI三重」が出版している、農業共済と損害評価についてまとめた冊子です。
この冊子を基に語って行きたいと思います。

農業共済ってなに?
聞いた事の無い方には、なんの事か判りませんよね。
冊子によると「国が災害対策の一環として農家の相互扶助を基本としながらも国からも多額のお金を出して作られた制度です。」だそうです。
※国から多額のお金と言っても、農家が支払う額と同額なだけですけどね。
なんか「お金出してやってるんだから、感謝しろよ!」と言われているようです。

農業共済の対象は?
水稲(お米)、畑作、家畜、果樹、園芸施設、任意など多岐にわたっています。
ここでは水稲について書いて行きます。

どんな農家が加入出来るのか?
耕作面積が1反以上の農家。
となっていますが、各組合で定められた基準(2反~3反)以上を耕作する農家は、強制的に加入させられます。
※強制的加入にも関わらず、冊子では「農家は自動的に加入していただくことになります」と、「強制的」を感じさせない表現になっています。

保証内容は?
方式により保証割合は違ってきます。
最大9割保証になりますが、そこには大きな「縛り」が有ります。
9割保証の共済に加入しようと思ったら。生産量の全量をJAなどへ出荷する必要があります。
つまり、「政府に生産量を把握させなければ、保証しないよ」と言う事です。
多くの農家は「縛り」の無い方式に加入していますが、それだと7割までしか保証されません。
しかもこの「7割保証」にも、からくりが有ります。

保証の基本となるのは、以前にお話しした「基準収穫量」が基になっています。
「基準収穫量=500kg/1反」を基準に話を進めます。
普通に考えると「500kgの2割(100kg)」の損害が出た場合、2割分保証されるとお思いでしょ?
ところが違うんです。
損害が2割では保証されませせん。
7割保証の場合「3割は保証されない」方が、優先されるからです。
「3割を超えた損害に対して保証する」と言う事なんですよ。
4割の損害が出たとしても、3割を超えた分(1割)に対してのみ、保証されます。
普通にお米を作っていたら、3割以上損害が出る事は有りません。
いかにも「保証金を払わなくても良い仕組み」だと思うんですが。
私自身本当なら共済を掛けたくないんですが、強制加入ですから仕方なく加入しているのが実態です。
さらに問題なのが、「倒伏(稲の倒れ)は、保証外」と言う事です。
どういう事かと言うと、「稲が倒れただけでは、保証の対象になりません」と言う事です。
台風などで稲が倒れても保証されないと言うことです。
実際は稲が倒れると、機械(コンバイン)が上手く刈り取れず、刈り残しが出て収穫量は減ります。
では何故保証されないのか?
「倒れたなら手で刈れば良いじゃない!」(マリー・アントワネット風に)と言う事なんです。
いかにも農業経験の無い、お役人の考える事ですよね。
手で刈る事がどれほど大変な事なのか(負担になるのか)判っていない証拠です。
「自分でやってみろよ!」と言いたい気分です。
農業の跡取り不足、農業の衰退、など「大変だ!」と行っている割には、「何考えているんだ?」と言うような「ちぐはぐ」な対応しか出来ないんですよね。

結局「お役人の天下り対策」なのかな?

以下は参考までに。
「農業共済のあらましと損害評価」に記載されている内容です。

基準収穫量500kg/1反の場合の共済金額は?
1kg当たりの共済金額(204円)×基準収穫量の7割(500kg×0.7)=共済金額(71400円)

共済掛け金は?
共済金額×基準共済掛金率(71400円×0.900%)ー共済金額×基準共済掛金率×国庫負担割合(71400円×0.900%×50%)=農家負担共済掛金(321円)
※1町の場合:321円×10反=3210円

無事戻金(被害が無かった場合農家に戻って来る金額)?
過去3年間損害が無かった場合
3年間の掛金(30000円)×1/2ー2年間の無事戻資金(0円)=無事戻資金(15000円)

ここで面白いのは、それまで1反を基準に説明していたのに、いきなり過去3年間の掛金が30000円になっている事です。
1反を基準に共済金額や掛金を算出して来たのなら、無事戻資金も1反を基準にすべきだと思うのですが・・・
ちなみに無事戻資金を「1反」基準で計算すると、321円×3年×1/2=481円となります。
インパクト無いですよね。
なんか農家を馬鹿にしたような資料の気がするのは、私だけでしょうか?