3/10(金)
  言うまでもなく「晴れ」

(さて実は今はもう日本なんだけど思い出してこの旅行記を完成させていきたいと思います。) 

朝起きてとりあえず夕方までの時間をどうしようかと思い、まず日記を書くことにする。11時までに準備等を済ませて日記も少し書いて、G.Hをチェック・アウト。その足でミニ・ツアーに行き荷物を置かせてもらう。そこで空港行きのバスも手配して2:00にここに戻ってくる様におばちゃんに言われた。そして飯でも食おうと思ったが今日こそカオサンではないところで食べようとマーケットがあるという方に歩いていった。

どこかいい店でも見つけようと思って歩いていたら、ちょうど人が一杯集まっているうまそうなめし屋さんが途中にあったのでそこで食べることに。ご飯におかずを2種類のせて20バーツ(80円)。安いよねえ、それにうまい。カオサンで食べてられへんで。その店で日本人のよく太った兄ちゃんと一緒になり、彼がここらを紹介したると言うので、連れて行ってもらうことに。

まずはワールド・ニューマーケットにあるめし屋さんを見せてくれた。ここで食券を買えばどこの店も共通だし、タイの料理は大体食べられると教えてくれた。それからタイの酒は飲んだのか? と聞くのでビールぐらいだと言うと、「メコンを知らんのか?」 と言われ、「タイに来てメコンを知らずに帰るなんてかわいそうだ」とメコンの安い店に連れていったると、近くのデパートへ、そこでメコンを買った。48バーツで確かに安い。そしてこの酒は タイ人なら誰も飲んでいるという。ホンマかいな? (注:メコンウイスキーという。タイではとてもポピュラーなお酒みたいです。)

それから彼は、パクチー(中国では香草)という例のほとんどの料理に入ってる苦い独特な味がする葉っぱを自分の家で栽培したいので、パクチーの種を売ってる店を探すんだと言い行ってしまった。

さてオレはどうしようかと思い、土産物でも探そうとまたワールド・ニューマーケットに戻ってタイのクラシカルミュージックを手に入れたり、インスタントラーメンを買ったりした。あとはマーケットの中にあるフードコートで1杯のジュースを買って外の様子が見える窓際の席に座って2時間程日記を書いていた。

(写真:何味かわからないフルーツジュース)

1時を回ったので、最後にちょっとだけメシを食べようと思って買いに行くとあのサメットに行く前に食べたおいしいタイ式あえ物(ソムタム)があったので、これしかないと思い食べた。20B、あの時のおばちゃんが作ったものの方がうまかったけど、これもまあまあ美味しくて、タイ最後の食事を楽しんだ。

そしてミニツアーに戻る。2時頃迎えが来てバスに乗り込む。初めオレ一人しかいなくてビックリしたが、このミニツアーが一番最初らしく数件の代理店を回ってバス一杯になって空港へ向う。

3時半過ぎにドンムアン空港へ。これがこの旅で5回目ですわ。こっから旅立つのも2度目で、もうすっかり馴れたものだと思っていたら、アリタリアのチェックインの場所がなかなか分からなくて、あちこち歩き回ってやっと見付けた。
これにはちょっと焦ったけど、まだ1時間近くあったので、あとは知ったことばかりでさっさとパスポートチェックなど済ませていった。

アリタリアはイタリア系なんでしょう、まずもらった座席の券に書いている日付が昨日なのにビックリ。
次に機内食のうまさにビックリ。パンのおかわりも出来たし、久びさの西洋料理でステーキにチーズと豆腐の揚げたようなものにクリームがかかっているのは実にうまかった。とにかく大満足して、腹一杯になってフライトを楽しんだ。

ドンムアン空港を5時半ぐらいにDepartureで、シンガポール着が8時半ごろ。時差+1時間で日本に近くなった計算になるが、実際のところタイから南に下がっただけなのに時差があるのは不思議な感じだ。

現地時間の9時半、とにかく着いて手続きを済ませ、空港をウロウロしながら、まずシンガポール$を手に入れようとBankへ。そこで100$替えてもらって懐にしまっている所に、いきなり日本語で話かけてくる人がいる。しかもちょっと発音が違う。その人は女の人で自分は韓国人だと言う。「あなたが日本人の旅行者とみてお願いがあります。」と声をかけてくる。タイに住む韓国人でシンガポールに旅行に来たということだ。「これからG.H.を探すのですが、よかったら一緒に行きませんか?」と言う。これはあやしい予感。タクシーで行こうとするところ、荷物がやけに少ないところ、ホテルをチャイナタウンで取ろうと言うところ、友達が昨日から来てて、その人から聞いた良いホテルがあると言ってやたらそこに行きたがっている。とにかくあやしいよ。あまり人を疑いたくないんだがタイの人というと少し自分と彼女の間に壁を作ってしまう。(注:タイで騙されたためトラウマになってしまっている。騙された話は「チャンタブーン」をご覧ください。)とにかく表面上彼女に付き合って、ここという時にはっきり態度で示して別れようと決め、彼女と共にホテル探しをすることにする。

タクシーで行こうとするのをまず止めて、バスで行こうと説得し、バスのりばを探して行ってみる。16番のバスみたいだと、オレからそこに行く。すると1人の西洋人のおじさんがこちらに近づいてきて1枚の紙を渡された。 そこには LEE TRAVERERS CLUBと書いてあって、安いGuest Houseのチラシである。おじさんは紙を渡すと特に呼び込みもなくすっと行ってしまう。彼もグルなのか? なんかあやしい。ここに泊まらせて身ぐるみ剥ごうというつもりなのか? そして彼女は、「そう、ここここ、ここが友達が言っていた安いホテルだ。ここに行こうと思っていた」と言う。増々あやしいと思ってしまう。でもそのバス停には他の西洋人のバックパッカーも数人いて、彼らも行くような話をしているので、それなら大丈夫だろうと思い、行ってみることにした。

そのおじさんと共にバスに乗り、40~50分して、おじさんが次だと言って立ったのでみんな降りる。そしてしばらく歩いてビームロード沿いにある建物に入った。エレベーターを6Fで降りて見ると、それはちゃんとしたG.H.だった。ちょっと安心。
受付はなんかこっちが一言も言わないうちにA/C付きドミトリー部屋でシンガポール$8になっていた、別にいいけど。

部屋に入ると、韓国人の彼女の他に6人いた。うち4人が女性で結構華やかな部屋だった。ドミトリー自体が初めてなのに、それがこれ程女性が多いとは結構うれしいじゃないですか! なんか、西洋人が着替えなんか平気でやったりして背中を見せて下着をとったりしてる姿を見た日にゃー、こっちがびっくりしてしまいました。もっと早くドミトリーに泊まっていれば…と思ってしまった私でした。
でもオレのべットはなぜか、雨もりでもしてるのかしっとり濡れていてちょうどクーラーの真ん前で、上に羽織るタオルケットも何もなかったので寒い寒い。突然冬になった気分で震えながら寝た。考えてみれば今まで扇風機だけの部屋で寝ても夜中にはそれを切って寝ていた。オレは実は寒がりだったのである。すっかいりクーラー病にかかってしまった。

何だかんだ一緒に来た彼女に不信感を抱いていたオレだが何も怪しいこともなく、彼女には悪いことをしたように思う。結局部屋に入ってからは一言もしゃべることがなかったように思う。という訳で今日という日が終わった。