2/23(木) 
 晴れ(ずーっと晴れ)

朝5:30起床、腹の調子は少しマシに。朝食にフランスパンとバター&ジャムを食べる。これはゲストハウスからのサービスでタダだった。そうそう昨日のバイクタクシーは一日で6$、それも最後の最後にこっちからこれでいいかい?と聞いて払う。向こうはこちらから言わない限りなかなかお金を請求しない。ここらがすごくうれしい。擦れていない。ゲストハウスの会計も最後の最後に。ボートのチケットは16$で、行きより2$安いし、ということはその2$はいったい…。残り3食分3$、2泊6$の計25$払う。みんなで写真を撮って出発。

6時に出て30分、朝の日の出の中を走る。6時半船着き場に着いてボートに乗り込む、シノダくんはAirで帰るので、今日はツクイくんと一緒だった。

(写真: トーレンサップ湖の船着場から小さなボートにて。高速ボートへ乗り換える)

今日のボートはエアコンが効き過ぎで寒い。まさか、カンボジアに来て寒いという感覚が味わえるとは思ってもみなかった。ずっと上の甲板に出ていた。朝7:00なので、外も寒い、でも中よりましなので、結局ずっと外にいた。9時頃になって太陽も登ってくると今度は無茶苦茶暑い。それでも風がすごく気持ちよくて、ずっとそこで昼寝をしていた。

船の甲板は日本人の溜まり場と化していた。ツクイくん以外に女子が2人、男子が4人いた。 みんなあまりしゃべらなかった。 移り行く景色にはまってしまう。別に言葉はいらなかった。トンレサップ湖は本当になんにもない。頭の中ではギャートルズの「なんにもないなんにもない全くなんにもない。生まれた生まれた星が生まれた。星が1つ暗い宇宙に生まれた♪ 」というフレーズが何時間も回っていた。シエムリアプを離れるのは少し寂しい気がした。また絶対に来ようと思う。ここカンボジアそしてアンコールワットに。

6~7時間太陽に晒されて肌がヒリヒリになった。船着き場に着いた後は歩いてスンセンゲストハウスへ。ヒビくんが心配だったけど無事で、別れた時より元気そうだった。よかった。カンボジアなんてところにやってきて、原因不明の病気なんてあまりに不安すぎる...。ツクイくんも一緒にこっちに来て、5$のシャワー・トイレ付き部屋をシェアすることに。

昼はsunsengで食べ、そのあとはヒビくんと2人、旅行代理店へパスポートを渡しに行く。すると帰りのボートで会った男女のカップルと、キリングフィールドに連れてってくれたSOKおじさんもいた。そこでお茶をごちそうになり、ヒビくんは日本大使館へお金を貰いに(治療代で底が付いたらしい)行った。

オレはセントラルマーケットに土産を買いに行く。ナショナルフラッグとトイレットペーパーとアンコール・トムの石彫の置き物を買った。そこでツクイくんに会い、一服したあとムエタイを見に行かないかと言うので一緒に行く。やってるのかも知らずとりあえずオリンピックスタジアムへ。ここがまた汚い。もちろんプノンペンでは、オリンピックは開かれていない。シアヌークさんが以前治めていた頃(今もそうだけど)カンボジアはすごくスポーツが盛んで、オリンピックを開催するつもりでいたらしい。それが情勢が変って、おじゃんになったという。行ってみると立派な体育館はあるんだけど、やけに静か。階段を登って中に入ってみるとムエタイをしてる絵が掛けてあるだけで、そこでは大学生っぽい人がバスケットの練習をしていた。結構うまかった。でもガッカリ。暑い中歩いてきたのでしばらく放心状態のあと、またそこらを歩いてまわって、途中オレはマンゴーを、ツクイくんはネーブルを買って帰った。

G.Hで晩飯を食っていると、かわいいお姉ちゃんがいる「あんみつ屋」があるというので、そこに行ってみることに。日本人の青年がずっとそこに通い詰めていて、一度行ったヒビくんによると本当にかわいいという。それで今日こっちにベトナムからやってきたナカムラくんと言う人とシノダくん、ヒビくん、ツクイくんとで一緒に行ってみることに。そこへ向かう途中、すぐ近くにはまさにおき屋(おけ屋?) 街があって入口にはゴム屋さんがあったりした。この人たちはこれだけで生活できるんだろうか?と思ってしまう。こういう売春宿があるとコンドーム売りも儲かるという図式はまさに風が吹けばおけやが儲かる式である(間違ってる?)。

途中その通い詰めているという青年に会うと、ちょうど帰るところだったのに、今から行くんだと言うと「オレもまた行く!」と言い出した。それで日本人6人がずらっと並んで彼女を取り囲む形に。確かにかわいい人で、笑顔がすごくよかった。その彼は本気らしく、G.Hにいる兄ちゃんに教えてもらったクメール語を必死にしゃべっていた。 I Love Youと、あとニャチャン=おいしい、という言葉。でもこれは正直言って甘過ぎて食べるのが苦しかったけど、みんなでニャチャン、ニャチャンと言っていた。

帰り道すがら、その彼がここにいるゴム屋のおじさんがすごくいい人だという話題になって、動物好きとコンドーム売りに悪いヤツはいないとか野球好きの少年とコンドーム売りには悪いヤツはいないとか、そんなしょうもない話で盛り上がって笑って帰ってきた。帰ると下痢が一段と酷くなったのですぐ寝た。