2/18(土)

 晴れ


朝8時に起きて、荷づくりをしつつ、朝食をとったり、本屋でベトナム語の会話集を買ったりする。9:30カオサンを出る。トゥクトゥクの兄ちゃんと話をつけて60Bでホアランポーン駅へ。10時頃着いて、ホアランポーン周辺で写真を撮る。

(写真: トゥクトゥクにて移動中)

(写真: ホアランポーン駅)

チケットは5Bで7番ホームの列車に乗り込む。10:30の話。ところがそこからなかなか列車が出発しない。結局1時間近く待って11時20分。とうとう発車しましたよ。長かった。こういう時は気長にいこうと思うんだけど、全然落ち着かない。なかなか日本と違って思うようにいかないね。

それから50分くらいの車窓の旅、ボーっと外の流れ行く景色を眺めているとやはり貧乏な国なんだなとつくづく感じてしまう。12時15分頃着いたんだけど、歩き方を読んでいて突然ハッと気付いたらドンムアン空港だった。慌てて荷を降ろし、駆け下りる私。

それから12:30には空港に着いたので、チェックインが始まる1時までの間に空港のカフェテリアでラーメンを食べて、家とN.H.くんにAir Mailを書いた。1時、期待と不安を一身に背負いマレーシア航空のカウンターへ。ところが、そこで声をかけてきた日本人の存在に私はすっかり安心してしまいました。それはシノダくんという人だった。彼はツワモノの1人です。今、華僑の中国人に声をかけられ中国語で会話したかと思うと今度はカウンターでは英語でという感じで、とにかくバリバリですわ。また1人すごい人に会ってしまいました。すると今度は別の日本人、ヒビくんという人と知りあい、3人で共に行くことに。心強い!私ははっきり言って運がいい(今のところ?)。マレーシア航空のカウンターでチェックイン手続きをするのだが、マレーシア航空ではなくロイヤルエアカンボジーという聞いたこともないキャリアで行くとのこと。これは今経営陣がもめていてこの航空会社が買い取ったといううわさです。カンボジアに行くには、本当はタイ航空の方がよくて、そちらはいつも満席でなかなか席が取れないという。こっちの便は日によっては飛んだり飛ばなかったりするので、キャンセルが相次ぎ、席も簡単に取れる。そんなこととも露知らず勇んでやってきたオレはシノダくんからその話を聞いて不安になってくる。

Waiting Roomにいると便名やキャリアや時間が掲示板に出るのだが、そのプノンペン行き3時発のVJ36にはキャリアの名前が空白で出ていなかった。これはどこの飛行機やねん?!

(写真: 掲示板一番下のプノンペン行きに乗る)

 そしてパスポートチェックを終え、 Departureで判を押され、身体検査も終わった。そのあと出発を待っている時に、ふと歩き方とカンボジアの地図を失くしていることに気付き、あわてて取りに戻ることにする。オレもホントあほやね。ホントはいったん出国手続きを終えたら戻れないんだけど、大事な荷物を忘れたということで係員を1人つけて行くことに。もう走った走った。3時ちょうど飛行機が出るというのに気付いてから空港側のOKが出たのが2時55分。全力で走りました。パスポートを渡したり色々して戻ってみたけど結局見つからなくて、また全速力で走って帰った。心の臓が張り裂けそうで、汗は吹き出すし、最低! 何やってんやろうという感じ、一緒に走ってくれたおじさんにはホント感謝ですわ。私は人に迷惑をかけっぱなしです。

出発を10分遅らせたオレは、なかなかいい感じの飛行機に乗りこむ。他の乗客からの熱い視線を浴び恐縮しつつ席に着き出発を待つ。 フライトは1時間、その間に食事も付いたし、 最初は色々飛ぶんかいなと不安に思っていた航空会社だったけど、案外いいのでよかった。

そして、カンボジア着。入国審査。入国VISAはUS20$で発行してくれ写真もいらないし30日間の滞在をOKされた。 出入国カードを書いているとPoliceの制服を着た兄ちゃんが声をかけてきてなぜかタクシーの交渉をしてくる。まさに無法地帯。とりあえず外に出るとexchangeは閉まっているし、その兄ちゃんを含め、タクシーの運ちゃんがそこここで誘ってくるし、はじめは10$だったのが6$そして最後には3$へ。笑うで。結局、ポリスだという彼が一番 信用できそうだったので彼に決める。でも実際、私は彼はポリスではないと思うのですが…。

目的地のキャピタルイン(ホテル)で降りるとまずFullということで断られ、それから何人もの人にあっちがいい、こっちがいいと勧められる。はっきり言ってすごいうっとうしいけど、2人の旅人は慣れたもので、この状況を楽しんでいるようにさえ感じられた私は間違いでしょうか? 声をかけてくる人に質問し、それは近いのか、いくらかかるのか聞き、次にキャピタルインのおじさんに情報を聞き、彼らはこういうところでカンボジアという国がどんな国なのかを肌で把握していくんだろう。それで結局ホテルの人が別のホテルを紹介してくれて車で連れていってあげようということになった。

そこに行ってみると、ちょっと中心部から離れた所だけど、1泊シングル3$=300円 ツイン4$=1人200円とバカ安、安いわりにはなかなかで結構よい。 そこで落ち着くことに決めて、シャワーを浴びて飯を食った。

その晩彼らといろいろな話をした。幽霊関係の話は今書くと晩寝れそうにないのでやめて、あとは偶然の話、地震でオレはもしかしたら死んでいたかもという話から、彼らの持ちネタを聞いた。ヒビくんはトルコかどこかの町で、バスの中で知りあった人の家に泊めてもらうことになり途中下車をしたおかげで助かったという。その人の家でニュースを見ていたら、そのバスの行き先で銃撃戦があったという。バスも攻撃されていて、その様子がTVに映し出されていたらしい。これは怖い。またシノダくんの話はカオサンで会った人から聞いた話らしいが、ある男の人と女の人が別々に東南アジアの旅をしていて出会った。それが一度目に気が合って住所を交換して別れたが、今度は別の場所でまた会い、そして3度目も別の所で会ったという。それでさすがに次は何月何日にカオサンで会いましょうということに決め、4度目の正直、今は2人同じHotelのダブルの部屋で寝泊まりしているという。運命の出会いみたいなのか、そんなこともあるねんなあ。そんなこんなで時間は過ぎ、今に至る。カンボジアという国について、今日の印象はとにかくすごい。汚いし、なんかどれもこれもがスケールが違う。 明日いろんなものを見るのが楽しみだ。