うちと家族ぐるみでお付き合いしている犬友家族がいます。
その家の犬とボスミンは仲良し。
その家族には高校生の女の子がいます。
その子が小学生の頃からウチに遊びに来たりボスミンとも走りまわったりして良く遊んでもらいました。
彼女のママさんから先日話があって、
『実はね、うちの○○がね、この前から記憶がないの・・・』
はい???
○○とはその彼女。
話を聞いてみると、どうやら彼女は友達と遊びに行ったまま連絡がとれなくなって、心配したパパが近所を夜中に捜しまわったところ、彼女が一人で街中にいるところを発見したそう。
パパが彼女に声を呼ぶと無反応
パパのことを知らないおじさん、と言ったそう
家に帰ってもママの記憶がないそうです
過去の記憶がないようです
その日、彼女になにがあったかは分かりません
そこでパパとママからウチに相談があって
『ウチの○○に挨拶にきてもらえないかな?少しでも記憶を取り戻させてあげたいからお願い・・』
と憔悴しきった様子で相談を受けました
ママが彼女に聞いてみると、ウチの家族のことも記憶にない様子
ボスミンを連れて彼女の家に行ってみたら彼女は家の奥に立ってました
彼女にぎこちない挨拶をすると、彼女は無言で軽い会釈のみ
ショックでした・・・彼女に笑顔はなく恐怖心に満ちた表情
いつもだったら、笑顔で手を挙げて『どうも~』って明るく迎えてくれることを知ってたので
おそらくウチのことも知らないんでしょう
ご飯をご馳走になって、パパの勧めで自分に彼女からビールを注いでもらう様子も怖がっている感じ
記憶がない家の中で他人と暮らす彼女の気持ちを考えると、家に行ってしまったことが失敗だったかな?と後悔
パパとママも不安にさせまいと終始彼女に気を遣って
ご両親が可愛そうでした
彼女の口からは『テレビみる』とか『トイレにいく』くらい
明るく振る舞ってみんなと話してても、目を合わせようとせず固まったまま座っているだけ
不安と恐怖心で一杯なんですね
そうこうしているうちに、ボスミンとそこの犬達が走りまわって遊び始めました
ボスがだんだんヒートしてきて大好きな顔舐めがスタート
走っていたボスが突然彼女のところに飛びついて、顔をベロンチョ!!
『ボス、やめて・・・』
彼女は小さな声ではにかんで抵抗してくれたんです
皆一瞬、えっ!?
彼女はボスの名前を覚えてくれてました
ボスは彼女に抵抗された後、相変わらず次から次へと顔舐めで愛想を振りまいています
帰り際、彼女のママから
『○○、あれから一回も笑ってなくてさ・・さっきの笑顔、久しぶりにみれて嬉しかった!安心できたよ!』
『今日は本当にありがとう!これからも○○をよろしくね・・・』
と
パパとママは泣きながらお礼を言ってくださいました
安心したんでしょうね、家での今まで暮らしてきた記憶が少しでも残っていたことが分かって
自分たちの顔も憶えていないことがそれだけ不安でショックだったのか
希望が見えてきたんでしょう
おそらく、彼女はあの日、この世界の記憶を忘れ去りたいほどの傷を心に負ったんでしょう
この世界で成長していく過程で、人間のエゴや失望の中で、頑張って生きてきたんでしょう
記憶がないことがどれほど恐ろしいことなのか、自分には分からないけど、小さな心で、少しの記憶の中で、彼女は頑張っているんですね
ボスを憶えてくれていたのは、純真無垢で天真爛漫な犬だからこそ
彼女が小さい頃、ボスと一心不乱に一緒に走り回って、じゃれ合って遊んで
何の欲も不条理もないボスが彼女に与えてくれた楽しい時間
そんな思い出だから、憶えてくれてたのかな?
街中でボスミンと会うと
『ボスぅ~、みか~ん!』
といつも明るく声を掛けてくれたよね
本当にボスを憶えてくれてて良かったと
ありがとうね!
焦らないでいいから、記憶を取り戻してこれからもボスミンと遊んでくれよな!!
自分たちもそうです
ボスミンから笑顔をもらって、癒しをもらって、勇気ももらってますよo(^▽^)o
最近は、セラピードッグとか犬が人間に与える力が見直されてますね
老人がペットを飼うと寿命が延びるんだそう
本当に、改めて犬やペットが人間に与えてくれる力のすごさを実感しました
そんなボスも、今日で8歳の誕生日!!
今も毎日、てんかんの不安と、白内障で散歩も厳しくなってきてるなかで、自分のことよりも
パパママを喜ばせることだけを考えてる
これからもたくさん遊んで!お互いにいい思い出作りしていこうな!!!
ボス、本当にいい誕生日だったよ
