皆さんこんにちは!
埼玉・関東圏内で防水事業を行っている株式会社OGNの松瀬です!

防水工事をご検討されている方から、
「密着工法と通気緩衝工法って何が違うの?」
「どっちの方が長持ちするの?」
という質問をいただくことがあります!

どちらもウレタン防水工事ですが、施工方法や向いている建物は大きく違います。

今回は、防水業者の現場目線で「密着工法」と「通気緩衝工法」の違いについて分かりやすく解説します。

【ウレタン密着工法とは?】

密着工法は、その名の通り下地へ直接ウレタン防水材を塗布し、防水層を密着させる工法です。
比較的シンプルな施工方法のため、

・ベランダ
・バルコニー
・小規模屋上
・複雑な形状の場所

で採用されるケースが多くあります。

【密着工法のメリット】
・工程が少ない
・コストを抑えやすい
・複雑な形状にも施工しやすい
・狭い場所にも対応しやすい

【密着工法のデメリット】
下地に含まれた湿気の影響を受けやすいことです。
下地内部の水分や湿気が多いと、防水層が膨れる原因になることがあります。

【通気緩衝工法とは?】

通気緩衝工法は、下地と防水層の間に「通気緩衝シート」を施工する工法です。
さらに「脱気筒」を設置して、下地内部の湿気を外へ逃がします。
通気層を作ることで、防水層の膨れを抑えるのが大きな特徴です。

【通気緩衝工法のメリット】
① 防水層が膨れにくい
改修工事では既存下地に水分が残っていることがあります。
通気シートと脱気筒が湿気を逃がすため、膨れリスクを軽減できます。

② 改修工事との相性が良い
築年数が経った建物では、見えない部分に水分が残っているケースがあります。
現場では改修工事時に通気緩衝工法を採用するケースが非常に多くあります。

③ 広い屋上にも向いている
マンションやビル屋上など面積が広い場所でも施工しやすい工法です。

【通気緩衝工法のデメリット】
・工程が増える
・密着工法より費用が高くなる
・工期が長くなる

ただし、費用だけで判断すると後々の膨れや再施工につながることもあります。

【防水業者はどう使い分けている?】

現場ではこのように考えるケースが多いです。

【密着工法】
・戸建てベランダ
・小規模バルコニー
・新築
・下地状態が良い
 

【通気緩衝工法】
・改修工事
・広い屋上
・雨漏り歴がある
・下地水分が気になる

「どちらが上」というより、建物状況に合わせて選ぶことが大切です。

実際の現場では…
現場調査をすると、
「密着工法で施工されていたが膨れが発生していた」
というケースもあります。
既存下地の状況を確認せず工法を決めると、施工後のトラブルにつながることがあります。
防水工事は材料だけでなく、「下地を見る力」も重要です。

【まとめ】

ウレタン密着工法と通気緩衝工法の大きな違いは、「湿気対策をするかどうか」です。

密着工法 → 下地へ直接施工
通気緩衝工法 → 湿気を逃がす構造

防水工事は価格だけではなく、建物状況に合った工法選びが重要です。
現場状況を正しく判断し、適切な工法を選ぶことで防水性能を長く維持できます。

 

もし防水の事でお困りごとがあればお気軽にご相談ください!