「妊婦の私に席を譲らないの?」と言われた男子学生の返答に車内が静まり返る。
「は?俺があんたを妊娠させたのかよ?」と、ひと言。
公共交通機関の優先席(台湾では「博愛座」)をめぐるトラブルが相次いでいる台湾で、妊婦に席を譲るよう求められた男子学生の返答が大きな反響を呼んでいる。台湾メディアの聯合新聞網が報じた。
記事によると、このほどあるネットユーザーが高雄MRT車内での出来事をSNSに投稿した。同ユーザーによると、中央公園駅で乗ってきた女性は席が空いていないことに気付くと周囲を行ったり来たりし、ある男子学生の前で足を止めて「妊婦に席を譲らないの?」と言った。
同ユーザーの見立てでは、女性はおなかが目立って大きいわけではなく、妊娠しているのか単に太っているのか見分けがつかない体形だったという。
しかし次の瞬間、頭を挙げた男子学生は「は?俺があんたを妊娠させたのかよ?(※『あなたが席が必要なのは私のせいなのか?』という意味)」とひと言。思いがけない返答に女性はぼう然としていたといい、同ユーザーは「車内が急に静かになった」と振り返った。
この投稿は大きな反響を呼び、ネットユーザーからは「ナイス返事」「勉強になった」「これはいい。この回答は気に入った」「スカッとする。男子学生が正しい」といった称賛の声が上がったという。
また、「礼儀正しくするのはそんなに難しいのだろうか?どうりで『お願いします』『ありがとうございます』『すみません』を言おうと呼び掛けられていたわけだ」「『すみませんが譲っていただけますか?』と言っていればこうはならなかったと思う」「礼儀正しく聞かれたら譲るけど、横柄な態度で来られたら突っぱねる」「道理があっても礼儀を忘れるなかれ」とのコメントも寄せられたという。(翻訳・編集/北田)