さすらい酒備忘録 Vol.5 ホッピー党 | 逢えるじゃないか また明日 PartⅡ

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ボスザウルスの隠れ家から「逢えるじゃないか また明日 PartⅡ」に変更しました。yahoo!ブログの閉鎖に伴い、アメブロに移動し、合体させました。引き続き宜しくお願いします。

ただ今編集中に付きしばらくは不完全ですので宜しく。

 

ホッピーは私が生まれる前の年、昭和23年に作られた。

ビールが高価な時代に、ビールの代替品のように呼ばれ、安価な飲み物として、立ち飲み屋などを中心に売られていた。今のように居酒屋に行けば必ずといって良いほど置いてあり飲める物ではなかった。初めて飲んだんの飯田橋駅前に出ていた、屋台だったと記憶している。

丁度1000円札が聖徳太子から代わった頃で、何故か聖徳太子の千円札しかなく、それで払った。何となくその聖徳太子が、自分の手から離れていくのを悲しく思ったものだった。

 

ホッピーは麦芽発行飲料だから、ビールの兄弟のようなものだが、ホッピー本体にはアルコール分がない。甲種の焼酎を入れて、ホッピーで割ると、ビールのような泡が生まれ、独特の飲み物になる。味がビールに似ているとは昔は思ったが、今はまるで別物と認識している。

居酒屋などでは、ジョッキに焼酎と氷が入ったものと、ホッピーが出てきて、自分で注いでトングでかき混ぜるが、これは正しいホッピーの呑み方ではない。

 

ホッピーは「3冷」と言って、ジョッキは冷凍庫で冷やし、焼酎も冷やしておく、そして勿論ホッピーも冷やし、泡が立たないように注ぎ、軽くトングでかき混ぜる。これが正しい呑み方なのだ。そうすると、今皆が飲んでいる氷の入ったホッピーとは別物になる。まぁ氷が入って出てくるお店でも、ホッピーを注ぐ時もゆっくり、トングでかき混ぜるのも軽くすると良い。最近は生のホッピーを出すお店もある。生ビールと同じ要領で注いで出してくれるから、これまた氷の入ったホッピーとは全く美味さが違う。

 

専用のジョッキには、星印のところまで焼酎を入れ、上の星印までホッピーを注ぐように目印がある。我が家には、ホッピーの工場で買ってきたジョッキが3つあり、既に20年以上あるが、ビールを飲むときや、缶酎ハイを呑む時に使っている。勿論ジョッキは常に冷凍庫の中だ。

ホッピーは写真のような業務用のホッピーもあるが、一般家庭用のホッピーもある。いつの頃からか、白と黒の二種類あるが、プラチナだかプレミアムだか忘れたが、通常にホッピーよりも値段は高いが濃いホッピーもあったが、今はないのかも知れない。白は普通のビール風、黒は黒ビール風という事だ。

 

世の中に広くホッピーが拡散したのは、3代目の女性社長になってからだった。「ホッピーでハッピー」を合言葉にし、配送用のトラックも派手なホッピーマークで、宣伝を兼ねて走っている。工場は東京調布市の多摩川のそばにある。一度だけ直接ケース買いをしたのだが、後からお酒の安売りの店に行くと値段が全く違った。工場で買ったのは定価だったからで、それ以来買いに行く事はない。(笑)

 

ホッピーで忘れられないのが秋田県能代市に仕事で行ったときに入った居酒屋。ご夫婦と娘さんの3人で切り盛りしているお店で、かなり混んでいた。ここでホッピーを頼んだら、「3冷」で出てきて感激した。その話から仲良くなり、3日間通いつめた。いろいろ良くしてくれたので、同僚が故郷で買ってきた(九州)お酒をプレゼントすると大喜びしてくれて、最後の日に行くと、逆に地元の秋田のお酒をプレゼントしてくれた。

お店の名前を覚えていないので、残念だが、何とかもう一度あの店に行きたいと思っている。秋田といえばその帰りに、どうしても「ババヘラアイス」に遭遇したくて、帰京の折に車で探しながら帰った。ところが2時間近く探すが見つからない。夏ではないし10月だったから無理もない。地元の人に聞いたら、今は無理だろうが、寒風山まで行けば食べられるよと言われたが、男鹿半島の先までは、とても行っている余裕はなく、涙を呑んで帰ってきた。

 

その後秋田に行く事になり、わざわざメーカーである進藤氷菓に電話して、販売しているところを教えて貰ったら、小学校の運動会で出していると言うので、タクシーで向かった。おばちゃんに声を掛けると、「東京のさすらいさんでしょ」と言われビックリ。会社から私が行く事の連絡が入っていた。味はともかく、念願のババヘラアイスが食べられて感激だった。その後二度ほど秋田に行ったが、一度は千秋公園で舟木一夫のコンサートの時、もう一度は岩手の義理の息子の実家に行った時に、ドライブで行った秋田港で、それぞれババヘラを食べた。

以上(笑)