東京都武蔵野市には、JR中央線の駅が３つある。東京方面から来ると、吉祥寺、三鷹、武蔵境となる。吉祥寺は住みたい町ナンバー１の町で、有名だからご存知の方も多いだろう。三鷹は、中央線の特別快速も止まる駅だし、特急あずさ、特急かいじも止まる事もある駅だ。武蔵境は、それらに比べると地味な駅だが、実は中央線の駅の中でも、最も古い駅の一つなのだ。大学も亜細亜大学と日本獣医生命科学大学があり、国際基督教大学や武蔵野大学の最寄駅でもある。学生も多いから、学生の街の雰囲気はあるが、近くに吉祥寺があるせいか、学生の滞留は少ないように思う。亜細亜大学が野球の東都六大学リーグに優勝し、さらに大学日本一を決める明治神宮大会で優勝し、晴れて大学日本一になった。武蔵境駅前のスキップ通り商店街では、早速優勝記念の張り紙や横断幕が掲げられた。だからと言って、街に優勝ムード漂うわけではない。悲しいかな、それほど盛り上がっている訳ではないのだが、パレードが行われるという。盛り上がらない理由のひとつは、野球部のグランドは、ここにはなく、西多摩郡の日の出町にあるからだ。昔はグランドも武蔵境にあったが、強くなるにつれ大学も大きくなり、大きな総合グランドは日の出に移った。数年前には陸上部が箱根駅伝で総合優勝した事があったが、あの時は驚いたし、町も盛り上がった気がするが、陸上部の練習場も日の出だし、テニスの女子も強いが、そのコートも日の出にある。だから、どれほど授業を受けに武蔵境に来るかは疑問。（笑）硬式野球部からは多くの有名プロ野球選手を排出しており、野球の上では名門大学といっていい。まずは地元の学校が優勝したのだから、嬉しくなくない訳はなく、これからも応援はしていきたいと思う。武蔵境駅も、中央線の高架に伴い大きく変わった。まだ全ての工事が終わった訳ではないが、南北を走っていた線路がなくなり、踏切もなくなり、人や車の流れも変わってきた。駅前には、それまでなかった多くの店ができ、駅周辺が前以上に華やかに、そして活気が出てきたように思う。実は同じ武蔵野でも、吉祥寺に比べれば地代は安く、住みやすさは吉祥寺を上回る。手の届くところに吉祥寺があるという事が、大きな要因で、住んでみればわかるが、こんな静かな街はそれほどない。生まれ育った武蔵境が、便利になり華やかになり、ますますここを離れることはできなくなった。←今日のランキングが確認できます
