もう一人の椿三十郎 | 逢えるじゃないか また明日 PartⅡ

逢えるじゃないか また明日 PartⅡ

ボスザウルスの隠れ家から「逢えるじゃないか また明日 PartⅡ」に変更しました。yahoo!ブログの閉鎖に伴い、アメブロに移動し、合体させました。引き続き宜しくお願いします。

ただ今編集中に付きしばらくは不完全ですので宜しく。

織田:森田版『椿三十郎』を見た

見始めて直ぐに気が付いたのは この映画を見る事に対しての拒否反応

見たいのだが 見たくないと言う不思議な感情が湧いてくる



公開から約一年

CS放送があるので 取り合えず録画

本当に見たければ去年の公開当時に直ぐ見ただろうが それ程見たいと思わなかった

ただ この有名な黒澤映画が どのようにリメイクされたかは見たいと思っていた

公開後 それほど話題にならなかったから それなりの映画とは理解していたし

興行成績も良くなかったと聞いているので 期待もしていなかったのだが・・・

まぁ結論から言うと見なければ良かったとなるのだが

この映画がある事で 前作の凄さが一段と引き立ったとも言える 



見た方達は それなりに意見はあろうが 私なりの感想を書きたいと思う



まず見始めて10分程度で 一度見るのを止めた

見たいとは思わないので その日はそのまま見なかった

登場した織田裕二の椿三十郎は もはや私が描いていた椿三十郎とは程遠かった

前作の三船敏郎演じる椿三十郎が 椿三十郎そのもの

どんなに風格を作ろうとしても 世界のミフネの持つ あの風格ある風体は作れない

声のトーンの違いも やはりドーンと腰の据わった侍を演じるには不向きに見える



もう録画したものを見ないつもりでいたのだが DVDに焼き直す為見る事になった

それでも何か拒否反応があり 出演している演技者には失礼なのだが

演技が様になっていないような気がして イライラしてくる

次から次と 前作の出演者の顔が浮かんでくる(笑)

伊藤雄之助 加山雄三 田中邦衛 江原達怡 久保明

藤原釜足 志村喬 入江たか子 団令子 小林桂樹

そして仲代達矢

どうしてここまで古い役者さんの名前が すらすらと出てしまうのであろうか



織田裕二と三船敏郎

仲代達矢と豊川悦司

藤田まことと伊藤雄之助

松山ケンイチと加山雄三

小林稔侍と志村喬

風間杜夫と藤原釜足

中村玉緒と入江たか子

さて どちらが良かったんでしょうか(笑) まぁそういう問題ではないのですが・・・



織田裕二でなくても 三船敏郎以外の椿三十郎は考えられないし居ません

細かいことを言えば 織田裕二の納刀はまだまだ

納刀とは 抜いた刀を納める動作

かなり練習をしたことは認めるが やはり剣豪の納刀にはどうしても見えない

それとマゲ良くありません

今風に前髪を垂らした様なマゲは 織田自身の要望だったのでしょうか?

これはまったくいけませんね

ここでもう 黒澤明が考えた椿三十郎では無くなっています

あの時代 あのような髪型は無いはずです

このマゲ一つで 映画の重みが半減している事に 誰も気付かなかったのでしょうか



決闘シーンは あえて殺陣を変えてきましたね

二代目久世竜こと 二代目久世浩が考えたのでしょう

無理なんですよ 

あの殺陣があったからこそ 前作の椿三十郎は最後にビシッ!と締まるのです

殺陣師久世竜 渾身の「逆抜き不意打ち斬り」

そしてエンドロールと入る訳ですから・・・



やはり椿三十郎は 一人しか居ないとと云う事ですね

今更ながら久世先生から直接お聞きした 決闘の場面での殺陣の話

苦労するだけの事のあった 素晴らしい殺陣だったと改めて思う訳です

まだ見ていない方 

織田版映画を見てから 三船版映画を見てみてください

そして ご意見をお聞かせください

楽しみにしています(笑)