原作・脚本 つかこうへい
監督 深作欣二
『蒲田行進曲』の楽曲は 昭和5年五所平之助監督の「父とその子」の主題歌
東京 京浜東北線蒲田駅近くにあった「松竹撮影所」を歌った物だ
この曲を一躍有名にしたのが 大ヒットしたこの映画だった
松坂慶子 風間杜夫 平田満の三人が実に存在感のある役どころを演ずる
当時の映画賞を総なめにした作品
何度見ても楽しい作品ではある
ただこの作品を語るに当り 実はこの映画には疑問点がある
劇中に出てくる撮影のシーンは「新撰組」の池田屋事件
そこでの階段落ちが この物語のポイントなのだが
どうみてもこの撮影シーンは 東映京都と云うことになる
「蒲田行進曲」は松竹の象徴的な歌だけに 何故東映京都でこの歌が唄われるか?
原作を読めばその辺が理解できるのかも知れないが
読んでいないので何ともいえない
松竹蒲田撮影所を舞台にした映画であれば「キネマの天地」があるし
吉永小百合主演の「映画女優」も蒲田撮影所の話と言って良いだろう