多くの人が見たことだろう「トクセンお宝情報」が昨夜あった。
お宝情報を期待した方も多いと思うが、舟木フリークの方には、物足りなさが残ったかも知れない。
しかし、私は良い番組だと思っている。
いつも書く事だが、コンサートやお芝居を見に行けない舟木ファンもいるし、こうしてインターネットを通して、情報を知る事の出来るファンの方は沢山いる。
そうした方々が、今の舟木さんを知り、思い出の舟木さんに会い、そして思い出の数々の歌を聴ける。なんと素晴らしい番組ではないか。
徳光和夫さんの優しさあふれる司会のもと、聞き慣れた舟木さんの言葉を、噛み締めながら伺う事が出来た。そのインタビューにしても、特別目新しい話などはない。
しかしこの短時間の間に、デビューから今の舟木さんに至るまでが、ストレートに伝わってきた。
コンサートに通える我々には見慣れた風景。
会場内の興奮
サインボールを打ち込む姿
たくさんの花束とプレゼントを受け取る姿
スタンディングでの手拍子
こんなシーンが年間を通じて、何百回と続けられている事を、そしてたくさんの舟木ファンが、それを楽しみに今でも会場に詰め掛けている事を、多くの方が知ったであろう。人気が絶頂期の50年前と変わらず、元気に歌われている舟木さんを見て、その健在ぶりに勇気を貰った人達も沢山いるはずだ。
「高校三年生というのは、今どういう歌になっているんだろう。仕事をしながら感じた、そうしたらすっかりお客様の歌になってる。ある世代の青春の塊の中のスタンダードナンバー。で、たまたま俺は歌う側にいたという感じがした。あっそうか、俺も単純にあの時代のあの青春の塊の中の一人だった。だったら俺はその歌を歌えば良いんじゃないか。俺はもう同世代の方しか向くのをよそう。同世代の方しか向くのをよそうという事は、つまり同世代にしか通用しない歌い手で良い、という覚悟もいるわけだ。」
「生涯現役というフェイドアウト。一日でも長く一秒でも長く、お客様のステージの前に立っていること」
最後に、舟木さんの心の声が聞く事が出来た。
一日でも長く一秒でも長く、舟旅が続けられる事を願って、祈りたいと思った。