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前回の続きです。
入院当日の朝になりました。
さてさて最早無事産まれてくれればいいと腹が決まったので割とサクッと入院関連の手続きを終わらして陣痛室なる所でモニターと共に経過観察。
朝から割と張りがあったので様子見してましたが、担当医から誘発剤使いますか?に
もうガンガン打ってください!
と被せ気味での嫁の即答。
という訳で誘発剤投与しながらのモニター監視となりました。
この時もお腹の張りが来た時はかなり痛そうで、手を握るか、仙骨の辺りを押す事に終始してました。(お尻の辺りの骨ですね。ここ押し上げると少し和らぐらしいです)
それでもあまり子宮口が開かないようで暫くは痛みとの繰り返しをしてました。
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余談なんですが、この日は下の子が昨晩から微熱があり、登校したものの陣痛と戦っている最中に何度か学校から着信はあるわ、実は充電も切れそうだわ
これで充電切れて産まれた時にシャッターチャンス逃したらどうしようとか、学校からの着信だから体調悪くなって迎えに来てくださいって内容だろうとか
そんなん行けるわけないだろ!考えて電話してこいや!ぐらいに思っていたり
本陣痛に繋がりそうな、とても苦しそうな嫁の仙骨押しながらそんな事にも気を取られてました。
これは内緒の話ですよ
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約4センチからあまり進んでなかった子宮口もようやく7センチぐらいになったという事で、いつの間にやら分娩台に上がる段階になってました。
上記の事に気を取られてたからですかね。
ここからは怒涛の流れで正直あとどのくらいなのか、というかどこまで進んでいるのか?分娩自体が始まっているのか?それすらよく分からなかったのですが(ここら辺で本当に男は見ているしかないのねと実感)
多分、痛みに合わせていきんでを繰り返す段階なのだと思いますが。。。
「もう無理!切ってくれて構わないー!」
「もうすこしだから頑張ろう!」
「ちょっと赤ちゃんの向きが良くないね。四つん這いになって正しい位置に来るように頑張ろう」
「もう本当無理!お願いだから切ってくださいーーー!」
嫁の手を握りますが、あまりの痛みでしょう、爪が私の手に食い込んでミミズ腫れになるくらい
「上手に進んでるけど!やっぱり赤ちゃんの向きが悪いのよね」
「もう私頑張ったよね!もういいよね?お願いだから切ってください!!!」
懇願に近い嫁の悲鳴!
とにかく食い込む手を握り返して心の中でとうとうこの言葉を使ってました
「頑張れ!頑張れ!頑張れ!」
まるで永遠に感じる時間の流れ
中々赤ちゃんの位置も直らず、もしかしたらへその緒も絡まってしまってるかもしれない様子!
そして何故か他で産まれた赤ちゃんが入ってきて体重とか計り始めたり!何故このタイミング?
中々直らない赤ちゃんの位置
「本当にもうできないから切ってください!」
とうとう担当医を呼びに行く助産師さん
もう無理か!?いや!ここまで頑張ったよ!もうこれ以上見てられないよ!もう充分だよ!
とにかくこれが本音です
担当医が到着します。そこで衝撃の一言
「もうこれ切る段階じゃないからこのまま頑張りましょう!切れません」
なんと!そんな事もあるんかいっ!
ここで一つの奇跡が起こります。
もうこのまま産むしか無い状況、でも中々出てこない(出れなかった)赤ちゃん、限界を叫ぶ嫁、手を握りながら祈る私!
「とださん!戻った!赤ちゃん正しい位置に戻ったよ!よく頑張ったね!四つん這いが効いたね!」
なんとっ!!この瀬戸際で自力で戻ってくれた!
「良かった!私も最後まで頑張る!」と嫁!
やっとやっとやっとやっとやっとやっとその時が来ました!
よっしゃー!
ようやくやっと出会えたね!元気に産まれてきてくれたね!
超号泣
ありがとう!ありがとう!ありがとう!ありがとう!
ただこの言葉以外出てきません
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予定日超過実に11日。やっと出会えた命。この数ヶ月本当に色々な事を教えてくれたね。ありがとう。
頑張ってくれてありがとう。嫁!
今振り返って見ると本当に心から待ち侘びたこの瞬間。何事にも変えれない奇跡のように思います。
もし今この瞬間に似たような状況にいらっしゃるご夫妻がいましたら何かの参考になれば幸いです。
大丈夫!ちゃんと産まれてくる事は決まってますよ!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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さてさてこのシリーズは一旦ここで完結します。長い中読んで頂き感謝です!
次回以降は後日談としてちょこちょこ書いていこうかと思います。
るぅちゃんとの出会いに隠されたもう一つの奇跡のお話もあります下記クリックでどうぞご覧ください。
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絵を描いてます。
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