興奮と感動の中、九州チャンピオンになったあの日から10日が経ち、
思い出せばいまだに胸の鼓動が高鳴りますが、
それでも頭はやっとこさ冷静さを取り戻してきました。
2日間で戦った4試合をビデオで観ましたので、
報告を兼ねて、
チームの裏側も混ぜながら振り返っていきたいと思います。
まずは1回戦、 アズナ 11-5 FEVOLVE鹿児島
この試合の感想は、 「みんな何やってんの?」
もう一言付け加えると、 「ゴッチャン頼むよ~」
って感じでした。
FEVOLVEはとても良い感じに仕上がっていました。
味方同士の顔出しも早く、球離れも早い。
なのでボールを奪うポイントを絞れずにズルズルと下がってしまう。
縦を切れば中を通され、
中を切れば縦に入れられる。
パス&ゴーをケアして距離を空けるとドリブルでカットインされる。
この試合については何から何までこっちが後手後手に回っていた。
それでも攻撃になれば数多くのチャンスを作り出していた。
でも点を決めてくれない・・・・ 修 ・・・・・ 小石 ・・・・・
後半終了前の相手パワープレーには若干の対応の下手さが見えていましたが、
延長前半の間に4人でしっかり話し合いをさせた結果、
延長後半の大量得点に繋がってくれた。
今思えば、この試合で危機感を持てたことが優勝に繋がったのかもしれない。
そして準々決勝、 アズナ 5-1 ボルク北九州
この試合の感想は、 「これぞアズナ!!」
もともとボルク対策として2週間前から1対1の練習に重点を置いていた。
そして試合前にもう1度、
簡単に足を出して抜かれないこと。
DF時はコンパクトにしてカバーの意識を持つこと。
攻守の切り替えを最大限速くすること。
を再確認して試合に臨んだ。
「相手の攻撃にしっかり対応し、集中していれば自然とチャンスはやってくる。」
ちょっと地味な戦法だが、撃ち合いを挑むよりかなり確実性がある。
この試合については良い時間に得点を重ねることが出来、
主導権を握って試合を進めることができていた。
1番対策を練ってきたけど、1番不安だった試合。
この試合でアズナは確実にエンジンのギアがあがったと思う。
準決勝、 アズナ 2-1 ブラッカ・ブロッコ
この試合の感想は、 「まさかのヒロト! まさかの左足!」
そうこの男、
トラップは上手いし、ボールは取られないし、身体を入れさせたら天下一品。
その反面、
ファールは量産するし、カードは貰うし、倒され方はほとんどシミュレーション。
そんな男の左足がとうとう火を噴いたわけですよ。
それも角度のないところからサイドネットのズドン。
観客席はもちろん、アズナベンチですら、「ま・・・まさかっ・・・」
試合全体的には、相手の素早いテンポのポジションチェンジに
振り回される場面もありましたが、
それでも1試合通じて良く対応できていたと思います。
延長戦までもつれ込む接戦だったが、
ベンチのムードは常に明るくて前向きだった。
こういう時のアズナは強いでぇ~ と思っていました。
最後は グチ → ハマ のエスペラインで決勝点でした。
そしてそして決勝戦 アズナ 2-2 スポルバ21 → PK アズナ 5-3 スポルバ21
この試合の感想は、 「神様!仏様!古ジュンさまぁ~」
試合をしてみると、
観ている以上に凄さが分かるスポルバ。
ボールを持ったら誰もがゴールを目指してくる感じ。
そして、味方同士お互いを知り尽くしている。
スポルバの選手達は、試合中に味方の文句なんか言わないし、
何がしたいのか?って不思議な表情をしたり、
味方のプレーにイライラしたりはしない。
全員が常に相手の隙を狙ってる。
誰かのせいで失点したって、 「へっ」 とも思っていない。
この、不貞不貞しいまでの落ち着きようがスポルバの強さだ。
ライオンのエンブレムが本当によく似合ってる。
でも、アズナも良い意味で開き直っていた。
こっちは4試合目だったし、(スポルバはシードだったので3試合目)
こっちは1時間しか休めなかったし、(スポルバは3時間休んでた)
こっちはチームの柱でもあるハマがリタイアしちゃったし・・・・
と、言い訳がたくさんあったから、
負けて当然の部分もある。やれるだけやるしかない!って気持ちでした。
そしたら、キツイながらも意外に身体は動けていたし、
相手の強靱な1対1にも負けないで食らい付いていた。
試合はややスポルバが主導権を握る形で進んでいたが、
アズナも時々カウンターやパス回しからのワンツーなどでチャンスを作っていた。
シュートを何本浴びたかは分からないけど、
スコアはほとんど動かない。
スポルバは気迫、アズナは気力って感じ。
前半は 0-1 で終了。
正直、もっとやられるかと思っていたが、皆が良く頑張ってくれた。
ハーフタイムは、前半の反省ではなく、パワープレーの確認をした。
残り時間が少なくなっても負けていたら、
タイムを取らずに突然パワープレーを仕掛けてやろうと思っていた。
でも・・・キャプテン入江の足がやばそう・・・
ヒロトのカラータイマーはすでに点滅しまくってるし・・・
結論、
ヒロトはいけるところまでいってもらってウルトラの星に帰ってもらおう。
キャプテン入江は壮絶になるであろう試合終盤までなるべく温存しよう。
すると後半、
ヒロトにトドメとも言える一撃が入ると同時にFKを獲得!!
これを古園兄弟が立花兄弟バリにキッチリGET。
同点!!
でも残り5分、
「最後は11番だから。」とあんなに警戒していたスポルバ11番に
むちゃくちゃ見事なゴールを決められた。
1-2
いろんなことを考えて、頭の中で少し先を予測する。
何とか追い付きたい!
それなら元気な奴を入れるべきなのか?
残り3分でパワープレーを仕掛けよう。
最後の1分間にコートに立つべき者は誰だ?
そのためには誰をどう使う?
言ってみれば、
死ぬ直前の最後の抵抗のようにもがきまくって暴れまくっている感じ・・・・
神様は見離さなかった・・・・
神様は、古園純一郎の身体を借りて・・・・
残り2秒のドラマを演出してくれた・・・・
延長はほぼ互角。
お互いに疲れが見えていたけど、
必死に守って、そして必死に攻めていた。
PKになった。
1番はキャプテン入江に蹴らせようと思っていた。
昨年度の決勝で負けた時、一番悔しそうだったのが入江。
でも2番目以降はハッキリ言って決められなかった。
だから立候補してもらうことにした。
残り2秒のドラマだっただけに気持ちは楽だった。
ゴッチャンからは止めてやるオーラがムンムンに出ていたし、
やれるだけのことはやった充実感はすでにあったから。
勝ちが決まった瞬間・・・
前にも書いたが、頭の中は真っ白。
ピッチに大の字に寝っ転がったらしい。
とにかく嬉しかった。
メチャクチャ興奮した、感動した、
そして何より、自分が、チームみんなが、アズナって言うチームが誇らしくてたまらなかった。
こうして我々は念願の 「九州チャンピオン」 になることができた。
努力はやっぱり嘘を付かない。
才能も大事だと思うが、努力を続ける強い意志の方が絶対に大事。
自分達だけが努力しているわけじゃない。
九州大会で今回戦ったライバル達はもちろん、
九州全県でたくさんのチームが上を目指して努力していると思う。
自分達は自分達だけの努力しか知らないけど、
それは確かに全力と言えるものだった。
時間とお金はもちろん、
仕事、家族、友達、恋人、遊び、学業・・・・
プロチームや学校の部活と違って様々ありすぎる生活環境の違いの中で、
確かに我々は一つの目標に向かって足並みを揃えることが出来ていた。
自分達のやってきたことは間違っていない。
その自信を持って全国大会にチャレンジします!!
アズナの挑戦、第4章にはまだ続きがありました。
みなさん、応援よろしくお願いします。