まずは朝からいこう。
この日は私が勤める学校のサッカー部の公式試合があり、朝から中学1・2年生の引率。
午後からフットサルに行くために、ノルマであるレフリー2試合を連続で終わらせる。
自分の生徒の試合は見れずに、サッカー場をあとにする。
13時ちょっと前にESP・MGと合流、この時点で13時コンパル集合は間に合わない。
なのに急いでコンパルに向かうのではなく、2人は某神社へ足を運び、勝利祈願!!
コンパルの6階に到着すると、ちょうど鹿児島FRとカスカベ福岡の試合が始まるところだった。
いつもより人は多いけど、まだそこまでない感じ。
チームが集合している場所へ行ってみる、笑っている顔、緊張している顔、すでに疲れているような顔・・・
6階から5階の本部を見下ろしてみると、
背のでかいイワシがちょっと小柄な大分県フットサル委員長に何かを一生懸命話していた。
またイワシが無理難題をゴリ押ししていることは遠くからでもすぐに分かった。
カスカベ福岡の調子がかなり良くて、スタートの悪いFRがずっと押し込まれている感じ。
ハーフタイムにコートの中でボールを蹴るために、ボチボチと着替えに向かう。
15時、試合開始1時間前のマネージャーズミーティングへ行く。
レフリーはちょっと渋っていたが、両チームの強い希望もあってお互い正のユニホームに決定。
ハーフタイムの後、選手を集めてミーティング、スタートメンバーと交代のプランを伝える。
選手の顔はいつもといっしょだった。やる気がみなぎっていて多少緊張気味。
前の試合は時計がなかなか進まなかったが、結局、カスカベ福岡が4-2で勝利した。(3位決定)
FRペースの時間帯もあったけど、全体的にカスカベ福岡の方が元気そうに見えた。
さて! いよいよ俺たちの出番だ!!
最終戦だからなのか、時間は少し過ぎていたがコートの中でボールを使ってアップすることが出来た。
上の6階を見上げてみると、いつの間にか人で埋まっていた。
その数の多さにマジでビビッた。黄色のユニに着替えてスポルバの応援をする人達の塊もあった。
チェックを受けた選手達が集まってきて、チームは円陣になった。
何を話したか覚えていない・・・・今思えば・・・一番緊張していたのはひょっとしてオレか?
力強いホイッスルが鳴って試合が始まった。泣いても笑ってももうやるしかない!
開始1分くらいでまさかの速失点・・・
相手のキックイン、ゴール前の選手に対するマークが・・・・外れていた・・・
慎重に試合を進めていきたかったのに・・・最悪のスタート・・・
でも3分後、ロボノリがやってくれた!
左を得意のゴリゴリドリブルで抜けて、
角度のないところから打ったシュートは低い弾道でゴールに吸い込まれていった。
選手権では、大分でも九州でもダメダメだったロボノリの復活の合図だった。
ワセダ君が安定したパスワークからシュートを決めて 2-1 でリード。
スタートは悪かったけど、良い感じになってきたんじゃないかーっと思ったら、
またもやキックイン・・・簡単にピボに入れられて・・・反転シュートをきれいに決められる。
そして、これでもかとキックイン・・・
チョン → ドカン という、ベタなパターンで決められ 2-3 再び逆転を許す。
そして、まさかの連続3失点で 2-4 さすがにヤバイと思った。
前半終了間際、再びロボノリ!! 反転シュートがネットを破る勢いで突き刺さった。
3-4で前半終了。
それでもハーフタイム中のベンチは明るかった。今やっていることを続けようと思った。
私は、TOSの取材を受けたときの自分の言葉を思い出していた。
「前半が終了した時点で、1-0や0-1などのロースコアだった場合はエスペランサのペースってことで、
逆に4-4や4-3なのどハイスコアな展開の時はスポルバのペースってことだと思います。
っと私は語っていた。
3-4 は、どう考えてもスポルバペースの数字である。
気合いを入れ直して後半に臨んだつもりが・・・なんと!なんと!!
開始10秒の失点・・・・味方同士譲り合って・・・情けない・・・
せっかく前半終了間際にロボノリが取り返して1点差にしたのに、再び2点を追いかける苦しい展開へ・・・
時間がジワジワと無くなっていくのを感じる。
残り10分くらいだったかな?ワセダ君がカウンター的に抜け出して、
ピボに当てようとしたパスをカットしようとした相手選手が!!! オウンゴーーーール!
そしてさらに2分後、
ワセダ君 → ビビルマン → ワセダ君 の絶妙のワンツーから、最後はこの日のラッキー男!!
巨人族が振り向き股抜きシュートを決めて!!やっぱり飛び立ってしまった・・・ 5-5 の同点。
同点のまま時間が経っていった。
残り3分弱で、相手がパワープレーのためにタイムアウト。
疲れを見せていたロボ1号を2号に変えて対応することにした。
パワープレー特有のピンチとチャンスを迎えながら、試合は同点のまま終了。
大喜びのエスペランサベンチ!!
何がどうなったのか分からない観客席、・・・って感じだったかな?
同点で、確かにすっきりしない部分はあるけれど、
エスペランサは間違いなく九州リーグで優勝し、九州最強の称号を手に入れたのだ。
どこかぎこちなかったと思うけど、応援席への挨拶に回り、喜びと感謝の気持ちを精一杯表現したのだった。
私の所には、たくさんの人が握手に来てくれた。
そして、いつまでもはしゃぎ踊りまくる選手達。
私の目には何故か、真っ暗の中、苦しさに耐えながら一生懸命に走っている選手達の姿と重なって見えた。
みんな本当にありがとう。
この日の夜は、
ESP・MGと2人だけで、
何度も喜びを語り合いながら祝勝会をしました。