チームを運営し牽引していく苦労や悩み・・・知っていますか？
その仕事のほとんどは雑用みたいなもので、報われないことの方が多い。
まずは登録。
日本フットサル連盟への個人登録をはじめ各種大会へのチーム登録。
これが結構面倒臭い。
メンバー全員の名前を漢字とカタカナで、
そして生年月日と選手番号、場合によっては身長・体重などを記入してメールで送ったり郵送したり。
近頃はWEB登録化されて簡単になったようなイメージもあるが、
試合や大会に参加するごとにある登録作業は雑用のメインといってもいいだろう。
そして、登録とともに参加料が発生するので、その支払いをしなければいけない。
その都度メンバーから徴収したり、部費から収めたりするのだが、
メンバーからお金を徴収する作業はかなり大変で根気が必要な仕事である。
「いつもありがとうございます。」
なんて笑顔でお金を払ってくれる人なんてまずいない・・・
ちょっとイヤな顔をされて、シブシブって感じだ。
代表者会議や監督会議があれば、時間を作って参加する。
２時間も３時間もかけて、毎度おなじみの話を初めて聞くかのごとく真剣に聞くのだ。
ユニホームを作ったりするのはまたまた大変な作業である。
スポーツ店へ足を運び、カタログとにらめっこ。細かいことまで気を遣って決定していく。
そして大変なユニホーム代の徴収と支払い。
そうやって出来上がったユニホーム。みんなが喜んでくれるわけじゃない・・・
１０人いれば、１０人の反応が待っている・・・
練習して少しでも上手になりたいと言うのは簡単だけど、
練習場所の確保、そのための登録、そして支払い・・・またお金を徴収するストレス・・・
そしてメンバーへの連絡。
メールという便利なもののおかげで連絡についてはかなり手間が省けるようになったものの
地道な作業であることは間違いない。
返事が無かったりして、本当に人が集まるのか練習ができるのか・・・不安になる・・・
まだまだある。
チームを運営する人は、こんなに大変なサービスを無償で行い、
苦労しながらチームへの愛情を確信し、勝利を夢見ていく。
これに対し、必要なお金を支払ってプレーするだけの選手・・・
もちろん選手達に良い環境を与えるために一生懸命雑用しているわけで、
感謝しろ！なんて思わない・・・
でも、人数がだんだん安定してきて、活動が少しずつ活発になると、
絶対に文句を言う人間が出てくるのは仕方がないことなのかな？
今、私のよく知っているチームがそんな感じになってしまっている。
大会参加料や練習場代などの個人負担を少なくしていこうと思えばそれなりに人数が必要となる。
少しでも上を目指そうと思うならいろんな意味で人数が必要だ。
チームのために人数を増やしていく・・・
そして活動が広がると、それなりに実力がある選手も仲間に入ってくる。
チームにとっては喜ばしいこと！！ のはずが・・・
試合に出れなかったり、出場時間が少なくなる選手が出てくるってことで、
いろんな形で批判的な考えや意見がチームの中に流れ込んでくる。
運営する人間のチームへの愛情や、選手全員への思いはもう伝わらない・・・
文句を言ってる人間が正しいかのような雰囲気。
すれ違っていく・・・修正が出来ないほどねじれていくそれぞれの思い。
当たり前のように勝利を目指すエスペランサだって、いつでもそのような問題や悩みと隣り合わせだと思うし、実際そういう事件も何回もあった。
でも、エスペランサの場合は、基本的なところで「競技思考」という考えがハッキリしているので、
少なくとも善と悪の判断基準が用意されている。
でも、考えが統一されていないチームにおいては、運営する人間が悪者にされやすい。
批判的な考えはだんだん広がっていき、輪を作りだす。
たくさんの苦労や愛情は報われず、哀しい結末へと向かっていく・・・
誰かが陰でいつも大変な仕事をしているのを理解していますか？
他人のせいにする前に、あなたはチームのために何が出来たのですか？
いつも、いつも、自分のことよりもチームのことを考えていた人がいることを知っていますか？
あなたのチームではどうですか？
チームの中のあなたはどうですか？
自分のことばっかりで、上手くいかないことを他人のせいにしていませんか？