全日本選手権で気になったこと・・というか以前から気になっていたのであえて注意していたこと。
これは戦術などではなく、チームの組織がどうなっているかってこと。
チーム組織の要素としては・・
代表者、監督、コーチ、トレーナー、選手、マネージャー、サポーターなどなど・・
この中で特に気にしていたことが、当然のごとく監督!!
全国大会に出場した20チームで考えてみよう。
選手兼監督ではなく、専任監督が存在したチームは、20チーム中13チームだった。
まぁこの中にはカスカベなどほとんど選手が監督みたいなものであるチームも入っていると思うが・・
この数字をどう思いますか??
さらに詳しく見てみると、
決勝を戦った2チームは両方専任監督であった。
だけど、3位決定戦の2チームは両方選手を兼ねていた。
さらにベスト8のチームでは、6チームの監督が専任だった。
全国大会以外に目を向けてみると、
2005年度関東リーグでは、12チーム中半分の6チームが専任監督で、その内4チームが上位リーグ。
関西リーグでは12チーム中5チームだけが専任監督である。
さらに驚いたことに九州リーグ、
エスペランサは途中で監督が替わったし、替わるまでに私も少しだけ試合に出たので微妙な感じなので
あえてエスペランサを外して考えると、
な、な、なんと、7チーム中5チームが専任監督であった。
そして九州リーグ上位3チームはいずれも専任監督である。
昨年7月に開かれた、サッポによるフットサル指導者講習会を思い出した。
講義の一番最初にサッポが言ったこと。
サッポ「この中で、選手兼監督の人は手を挙げてください。」
この質問に、私を含めて数人(半分以上)が手を挙げた。
するとサッポが、
サッポ「厳しいことを言うようですが、本気でチームを強化したいなら今日で選手はやめてください。」
「監督に専念することをお勧めします。」
と言っていた。
夜の懇親会でそのことについて詳しく聞いてみたら、
選手兼監督のチームは、チーム力の70%も発揮できないと、自信満々で語っていた。
ゲーム前の準備や練習、スカウティング、戦術の確認などは選手兼でも可能だと思うが、
ゲーム中の分析、状況判断、ベンチワークについては絶対に満足に出来ないということだ。
これについては、何となくそんな気がするのは私だけではないはず。
きっと、関東や関西はもちろん、全国の競技志向のフットサルチームは、本当は監督だけをやってくれる人が欲しいはず。
でも、なかなか見つからないと思う。 フットサルはまだまだ歴史が浅いってことだ。
フットサルを競技として良く理解していて、当然経験もあって、そして、プレーして楽しむわけでもないのに、お金を貰えることもないのに情熱を持ってチーム運営に力を注げる人。
最近では、自分ながらによく頑張るなぁ、普通じゃないよなぁ、と思うくらいだから、まだまだフットサルの世界には監督だけに専念してくれる人物が限りなく少ないのだ。
フットサルチームの監督をしている方々、兼任と専任についてどう思っていますか?
まだまだ数値的には抜群の結果が出ているとは言えないけど、自分の経験で考えてみたら、やっぱり選手を兼ねていない監督の方がチームが落ち着くのかなと思う。
これから先の未来、5年、10年とフットサルの歴史が積み重ねられていけばいくほど、専任監督のチームが明らかなる結果を残していくに違いないと思う。
少なくともエスペランサにはそういう監督が必要で、今は私が出来る限り頑張ろうと思っている。
本当は、プレーしたい気持ちもいっぱいあるけど、若い未熟な選手たちに私の経験を伝えていきたいと思う。
話が変わるけど、
全日本選手権で優勝したプレデターの塩谷監督と準優勝監督のオスカー、
試合中のベンチをあえて注目していたんだけど、
あまりピッチの中の選手にいろいろ叫ぶことはなく、
ハーフタイムに数人集めて確認しているくらいにしか見えなかった。
私は、いつもいつも試合中のイライラを発散するかのごとくプレーしている選手に叫びまくっている・・・
練習で全てを伝えきって、試合中は選手を信じてドッシリ座っている監督になりたいような気も・・・
けど、やっぱり私はおとなしく出来そうにない・・・・・・・・・