いやぁ〜、めっちゃ読んで良かった。
Dr.STONEにハマっているならこの小説も読めるはず!
 
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学生にせがされ始まる老人の昔話。
 
北海道の北東、千島列島の冬の間に休んでいる船をどうにか有効活用できないかと悩んだ末、
伊豆諸島に国からの依頼で調査へ出向いた龍睡丸。
途中、錨を海にさらわれて航行不能と判断し、風を頼りにハワイ諸島まで避難して船を修理することに。
無事たどり着き、日本大使館や地元の外国人の世話になり、無事に再航行可能となって、島伝いに本土へ帰ることに。
その途中、ピタリと風が止んでしまい、錨も海底に届かない帆船にとって流されるままの状況となってしまった。
不安がよぎる中、暫く流されるが、急に海底が浅くなってきた。
するとその先には岩肌に激しく波が打ち付ける、座礁スポットだと分かった。
直した錨を使うも、何度も鎖が切れて、予備の錨も無くしてしまった。
激しい音とともに龍睡丸は座礁した…
 
夜の間に座礁したため、朝まで待つ。
見えた島は、人が暮らしていけそうなところではない。
備え付けられていた伝馬船を慎重に下ろし、島に渡ろうとしたが、波にさらわれた!
するとひょっこり伝馬船は岸まで流された。
龍睡丸から岸まで縄を渡してどうにか16人全員と、備蓄品を船から運び出せた。
この島には生きていくための水もないので、記憶を頼りに伝馬船で近くの島を目指す。
 
遂に見つけた島で、井戸、寝床、高台、雨水溜め、万年灯、亀の牧場、インクなどを開発していく。
運んできた備蓄品は貴重なので、少しずつ使っていった。
また、近くにもう一つ島があることを覚えていた船長は、何時間か伝馬船で漕いで、新たな島を見つける。
そこには、豊富な流木、海ぶどうなどの輸出物を手に入れた。
 
いろんな知恵で、勉強会、雨の日の茶会、アザラシと遊んだり、海鳥の観察を行い、楽しく無人島生活を過ごしていく。
そんな中で、二人の体調が優れなくなり、治すためにアザラシの肝を食べさせようという話になった。
友人のようになかよくなったアザラシを殺すのには全員がためらった。
アザラシを殺めに行く3人を決めて向かう途中、見張り台にいた者が「あっ!!!!」と一言叫ぶ。
全員がハッとして海の彼方を見つめると、そこには船の姿が。
急いで、今まで練習していた救難信号の出し方として、煙を3つ炊いて船に場所を伝えた。
そして船長含めた4人が伝馬船に温存していた服と水を詰め込み、船へ向かって全力で漕いだ。
 
数時間の末、船に到着するとそこには旧友の乗る日本船だった。
快く迎えられて食事をするも、早く島に残してきた者に助かる事実を伝えたいと味が分からない。
波が高くなってきて、夜が近づいてきているが、そんなの問題無いと島へ戻る。
吉報を聞いた者たちは船が迎えに来る間、ズボンを来て、最後の晩餐を味わい、船に運ぶ荷物をまとめた。
助けれくれた船が国からの指令で海上調査中だったため、
ミッドウェー島に一時避難すると思っていたが、
無人島生活の話に感動した船員達が船に迎え入れてくれた。
 
そして、無事本土の土を16人揃って踏みしめることができた。
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伝馬船を彼方に確認した日本船の船長視点で語るパートもあり、
龍睡丸の船員達を土人と言っていたのに吹いたゲロー
現代に無人島に遭難するなんてことはなかなか無いと思いますが、
この物語のサバイバル知識はものすごく価値ある内容です。
しかも、フィクションだと思っていたら、
青空文庫にもある明治時代の実話だということが分かりました。
 
人は野生のアザラシと仲良くなれるのは衝撃的だし、
亀の油、砂、一斗缶を使って、万年灯の開発ができるなんて
目から鱗です。
 
現代アレンジされた本でしたが、今でも十分に楽しめる物語です!
 
 
あと、海の専門用語にも詳しくなった。
赤字:なんとなくでなく、確実に読めるようになった言葉

帆船(はんせん)

三木

帆柱(ほばしら)

帆桁(ほげた)

報効

千島

大川口(おおかわぐち)

壊血病

出船

水夫(すいふ)

艱難辛苦

漁夫

脚気

濛気

碇泊

しけ

曳船

舷側

熔岩(ようがん)

ふか(サメのこと)

ガードナー

老練

正覚坊(しょうかくぼう。亀のこと)

正目

赤痢

難船

懐郷病

タイマイ

櫓拍子

船食虫(ふなくいむし)

海綿

シャボテン

訓話

救命浮環

ブロー(クジラの潮吹きのこと)

故国(ここく)

及第(きゅうだい)