この半年で唯一、俺の胸を高鳴らせてくれた女の子へ。
君の賢さに感謝する。個室で見せたあの涙にも。そして君のその若さと混沌で、
消耗し麻痺しかけていた俺の魂を、再び呼び覚ましてくれたことにも。
疑似恋愛だったとしても、この半年間の、幾度ものディープキスは、
とてもリアルで、そして美しかった。これは俺が喜んで代償を払った、
心からのロマンだ。
君には追うべき相場(株)があり、稼ぐべきSNSのトラフィックがあり、
夜の世界で生き抜くための術がある。
俺はそれを暴き立てないし、干渉もしない。
君の苦労を理解し、君のそのリアルを受け入れているからだ。
だが、お嬢さん、明日のフライトで飛び立つんだ。
この一杯は、君の恐れを知らぬ世俗的な逞しさに。
そして『胸の鼓動だけを求め、結果は求めない』という、
俺のハードコアな生き様に捧げよう。
俺たちはここで交わり、そしてここで別れる。
この和牛を食べ終えたら、君はネットの世界で愛される『Good Girl』に戻る。
そして俺は、頭の冴えた『紳士的な変態』に戻るとしよう。
一緒にいてくれてありがとう。この街での君の武運長久と、
永遠に寄りかかれる場所があることを祈っているよ。
