毒親というのは、子どもを自分の所有物

のように振る舞い、その子自身が

自分の人生を歩むことを許可しない

親のことを言います。

 

 

子どもは親の機嫌を損ねるととんでもなく

面倒なことになるので、常に親の顔色を

伺います。

 

 

わたしが習字を習っている時教室に

このような親御さんがいたらしく

 

 

この方の息子さんは他にもさまざまな

習い事に毎日通っていて

 

 

その上毎朝5時に起こされて算数の

プリントをやっているということでした。

 

 

お習字のお稽古のあと家に帰りたがらない

この子を不憫に思った先生が親御さんに

それとなく「辛そうだ」と伝えたそうです。

 

 

すると、その親御さんは息子に

 

 

「習い事をやめたいならやめてもいい!」

 

 

「何をやめたいの?」「全部やめるの?」

 

 

というように聞いたらしいです。

 

 

息子はどう答えたと思いますか?

 

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

 

「どれもやめない。がんばって続ける...」

 

 

そう答えたのです。

 

 

息子くんはかけられた親の期待を

知っていますし、どれもイヤすぎて

全部やめて自由になりたいなんて

言えるわけがありません。

 

 

この子は夏休みにおばあちゃんの家に

遊びに行く時でさえ、宿題を山のように

持って行くので、おばあちゃん家で

遊ぶ時間なんてないのだそうです。

 

 

じゃあ、なんでわざわざおばあちゃんの

家に遊びに行くのか分かりませんが。

 

 

いやあ、遊びに行くんじゃなくて

自分の居場所が、おばあちゃん家に

変わっても宿題・課題地獄からは

抜け出せないワケですえーんえーんえーん・・・

 

 

追い詰められて気がおかしくなったり

辛さから逃れるために学校の屋上から

飛び降りたりしなきゃいいけれど・・・

 

 

今でも彼を思い出して心配しています。

 

 

 

 

こんな風に子どもに覆いかぶさるように

子どもの行動を監視して親が思い通り

に操ろうとする親のことを英語で

 

 

「ヘリコプターペアレント」と言います。

 

 

過干渉とも言いますが、上から子どもに

覆いかぶさるように威圧をかける

状態が容易に想像つきます…滝汗滝汗滝汗

 

 

親としてどうなのかということを

学校から評価されたり自分の噂話を

されているような気がして

 

 

自分がだらしないとか育て方が悪いとか

いろいろ言われるのがイヤだから



いちいち子どもをちゃんとさせようと

細かいことに口出ししてしまう

 

 

ということ、ありますよね。

 

 

でもね、言わしておけばいいんです。

 

 

わたしは教師という立場で職員室にいます。



他の職員の中には確かに親のことを

いろいろ言う人もいるのが現状です。

 

 

「わたしもあんな風に言われてたんだろうなー」

 

 

って思います。「恥ずかしいな〜」

と思うことだってあります。

 

 

わたしは特に学校に言いたいことを

散々言わせてもらったし

 

 

末っ子がいじめられているときも

学校がなんとかしてくれるのを

指をくわえて待つってことしませんでした。

 

 

だって、

子どもを守るのは親の務め

ですからね。

 

 

よくテレビで自殺した子の親の

ところにワイドショーが取材に行くと

 

 

「学校は⚪︎⚪︎がこんなことになる

前に気がつかなかったのか!」

 

 

なんて言う親御さんがいましたが、

 

 

「いやいや、親であるあなたが一番

子どもの異常に気づかないといけない

んじゃないの?」

 

 

と思ってました。

 

 

これはデリカシーに欠ける

不謹慎な発言かも知れません。

 

 

子どもを失って一番苦しいのは

腹を痛めて産んだ親ですし、

血と肉を分けた肉親ですから。

 

 

責任の所在を子どもが1日のうちで

一番多くの時間を過ごしている

学校に問い正すのは分かります。

 

 

 

 

でもね、子どもと接する時間が

限られているなら尚のこと

もっともっと関係性を密にして

 

 

何かあったら体を張って子どもを守る

姿勢が大事なんじゃないかって思うのです。



ただ勘違いしないで頂きたいのですが



のべつまくなし学校に文句言って

怒鳴り込むって言う意味ではありません。



給食費払ってるんだから

「いただきまく」「ご馳走さま」

など言う必要ないなんと怒鳴り込む

親は無教養で恩知らずなただのバカです。



ガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーンガーン

 

 

それはともかく、

息子がいじめられているとき

わたしたちは学校の対応を待たず

相手と直接話をしましたし

 

 

子どもをダメ扱いするような

授業とか教師のあり方に疑問を

持った時には忌憚なく意見していました。

 

 

たぶん学校側は「あの親は面倒臭い」とか

「変わっている」とかいろいろ

言ってたんじゃないかと思います。

 

 

子どもの人権に対して何か差し障りが

あった場合、それが息子の友達関係で

あれ学校や教師に対してであれ、

直接話をしにいきました。



文句を言うために怒鳴るのではなく

「話し」をするためです。

 

 

これは学校に取っとはとても

面倒臭い行為だったかも知れません。

 

 

息子がかなりの遅刻魔で

時間ギリギリに登校していたこと

 

 

忘れ物なんかも多かったんじゃないか

と思うけれども、それによって親の

在り方が評価されるんじゃないか

と言うような心配はしませんてした。



いちいち子どもの自立を妨げる

ような過干渉的なお世話とか

口出しは一切しませんでした。

 

 

子どもの成長に妨げとなるような

障害を取り除くとか、


ちょっとそれはおかしくないか

というような学校のことについては

口出ししました。



(モンスター的にではない・・・

           と思う・・・w)

 

 

子どもはちゃんと自立できます。

 

 

 

 

「この子はちゃんとできる子だ」

 

 

と信頼することってものすごく

大事なことだと思います。

 

 

我が家の子はものすごく勉強が

できるわけでもないし

 

 

ものすごくスポーツができる

わけでもありません。

 

 

大企業に就職したわけでもなければ

会社の社長でもなければ

有名人でもなければ

高給取りでもありません。

 

 

いわゆる「エリート」じゃないです。

 

 

でも成人しているお兄ちゃんたちは

親の助けを借りずに独立して

自立して生活しています。

 

 

ちゃんと家賃も光熱費も自分で払い

しっかり税金も払ってます。

 

 

善良な一国民としてみな生活してます。

 

 

子どもが善良な市民になれるように

お手伝いするのが一番大切な

親の勤めなのではないでしょうか?