日本最大の円墳、富雄丸山古墳(奈良市、4世紀後半)で見つかった東アジア最大級の鉄剣は、新たに発見された柄と鞘を装着すると長さ2.85メートルと判明した。奈良県奈良市で4世紀後半に見つかった東アジア最大級の鉄剣は、新たに発見された柄と鞘を装着すると長さ2.85メートルとなる。

​​ この鉄剣は、昨年度、奈良市教育委員会が実施した調査で、日本初の盾形青銅鏡とともに出土した。刀身が左右に曲がる「蛇行刀」(長さ約2.37メートル)で、共同研究を行っている橿原考古学研究所が洗浄を終えた3月中旬に全体の形状が明らかになった。

分析と調査の結果、この蛇剣は全長約38センチのL字型の木製柄を持つことが判明した。木製の鞘の先端には細長い突起(石突き)もあった。地面に置いても傷がつかないように保護されていた古墳時代の鞘が見つかったのは初めて。

 柄と鞘を合わせると、鞘の全長は2.85メートルと復元できる。柄と鞘には黒漆が塗られていたことも判明した。

 L字型の柄は片刃刀に特徴的と言われているが、柄の根元には両刃刀に特徴的な突起もあった。古墳時代の刀剣に詳しい奈良大学の豊島尚弘教授は「5世紀には刀と短刀の柄の形は異なっていたが、蛇行刀の装甲は両方の特徴を併せ持つ。分化前の形をとどめている可能性がある」と指摘。

 蛇行刀は4月30日~4月7日(4月1日は休館)まで、奈良県橿原市の橿原博物館で展示される。(4月1日は休館)
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