ムツゴロウになれなかった男(結婚制度廃止しろ!) | サウダージ吟遊記(在米)

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在米ボサノビスタのサウダージな日々を書き留めます

ショックだった。衝撃が走った。お気に入りのヨツベ政治番組のキャスターが重大発表というから、とうとう選挙に出馬するのかと思ったらなんと結婚だった。私がこの番組を見てきたのも高家ノアを見たいがためだったのに。そう、実は私も高家ノアの隠れファンで密かに思いを寄せていたのだ。だが、もうこのチャンネルは見ることないな、登録も解除したし。今まで楽しかったよ。ジョビンの人妻への恋愛ソング「リジア 」を「ノア」に変えて、替え歌でも録音するか。でも、さすがにキモいよなー。ジョビンがやれば芸術になり、私がやれば単なるストーカーとなってしまうのだから。やはり有名にならなければ特権は得られないのだ。プロにならないと。

あぁ、この女なき世界、というかまったく女性と縁のない世界、女性に避けられての生活、連絡先すら教えてくれないなんて。女性とつながりたい。つながりたくて仕方ない。でも、いつも結局拒否権発動されてしまうという。仲良くなれそうかなぁと思ったら衝撃の。「もしかして俺たち脈ありじゃね?」と思ってただけに、まるでハンマーで頭をカチ割られたような衝撃だ。やっぱ高家ファンにもいたよ、中年になっても結婚どころか交際経験すらないってコメントしてた人。だからその人にとっては高家さんは相当な救いだったはず、でも結婚しちゃって心の拠り所を破壊されたって感じだし。それは人ごとではなかった。

 

才能も開花せず、ずっと埋もれてたらこれだよ、冷遇しかない、プロレタリアートの報酬は冷飯だけだ。ずっとプロ目指して頑張ってんのに。だからもうそろそろいいだろう、発見されても、そろそろいいだろう。見出されても。ほぼ毎日ボサノバ動画をSNSに頑張って投稿してるんだから。こんな努力して頑張ってんのに。いつになったら見出されるんだ。そんな中、私よりも遥かに一回り二回り若いプロのボサノビスタが次々にデビューしてるのは、才能は認めるが、とても辛い。耐えられない。私が選ばれないなんて。渡米までして頑張ってるのに。ジョビンが天下を取ったというアメリカで。ボサノバが国際音楽に躍進したという要の国で。しかし新しいアーティストの出現を目撃する度に「もう私は若くないんだ」と余計に追い詰められて行く感じだ。ある若い新人ボサノビスタが巨匠カエタノのファンクの曲を軽々とボサノバ風にアレンジして演奏してしまうセンス。

衝撃だったよ、ガットギターたった一つでファンクの曲をボッサ風にアレンジしてしまうなんて。私にはとても出来ない芸当だ。やはりミュージシャンの実力というのはオリジナル曲よりもカバー曲をやったときにハッキリとするものだ。そんな問題の曲、Odaraはナイジェリアのヨルバ民族の美の神Oshunの特性を体現したコンセプトであり、ブラジルのアーティストが目指す理想というか理念のようなもので、だからボサノビスタの私ももちろん日々Odaraを目指して修行してるのだ。だから美しい大自然の公園に行って瞑想も兼ねてギターを練習してるし、アーティストの感性を養うために。Odaraとはいわゆる一流アーティストのセンス、まさにマエストロ(マスター級)の領域の。そのセンスを磨くために毎日ギター弾いてるんだが。しかし、悔しかった。その一流の演奏に感動も覚えたけど、流した涙は感動もあったけど悔し涙が大半を占めていた。本来なら私が見出されてお客さんの前でプロとしてライブしてなければならないのだから。人生一筋ボサノバなんだしさ。

 

そんな中、さらに衝撃のニュースが!私がツイッターで唯一フォローしてる推しのフランスジェンヌ、BFMTVのジャーナリストなのだが、というか確か入社2年目の新人のニュースキャスターか、その子だけのために閉じずに取ってあったツイッター、しかし、彼女のインスタをたまたま見たら、なんとこともあろうかカレシとツーショットの写真があったでないか?「Oh my fucking God!」とショックを受けて何が何だかわからなくなって、しばらく5分ぐらい放心状態となって、そしていつの間にか大量の涙が溢れてきた。しかもカレシは同じニュース番組の同僚じゃないか?「えええ、マジで!?キャスター同士で付き合ってんの?フランスって社内恋愛オッケーなの?」と。アメリカだと社内恋愛は禁止されているところが圧倒的に多いし、ウォールマートでは完全禁止だ。マクドナルドでさえ上司と部下に限っては問答無用でダメだ。マクドナルドだと本社の社長(当時)が社内恋愛がバレて株主からクビにされたからな。その元CEOはイギリス人だったけど。やっぱヨーロッパ的感覚だったから足元を掬われたのだ。だからアメリカだと社長ですら例外扱いはされないのだ。しかしフランスだと社内恋愛オッケーか。ドイツも確か社内恋愛はオッケーなはずだ。私は社内恋愛に反対だ、なぜならルサンチマンを誘発させて仕事に集中できなくなってしまうからな、生産力も低下するし。特に野郎の同僚がバイト先の一番可愛い子と付き合ってたらそれこそ嫉妬心から夜も眠れなくなるし。睡眠障害にもなっちゃうから。だから社内であからさまにノロケてる奴はハラスメントだ、ノロケハラスメント、いわゆるノロハラだ。それはプライベートでキープしとかないと。公共の場では「公共」なので私的なイチャつきは制限されるべきだ。私もイパネマに行った時は嫉妬心に苛まされた。背の高い上半身裸のイケメンがビキニ美女のくびれに手を回して抱き寄せて闊歩している勝ち誇った姿、まるで「俺のトロフィーだせ」と見せつけるような。その経験もあって私の演奏する「イパネマの娘」はより魂が篭ってるはずだ。つまりOdaraに近いはずだ。だから私は真のボサノビスタとして見出されなければならないのだ。

よってそのフランス人の子のフォローを即解除した。私の心の拠り所だったのに。西洋人にしては珍しい童顔で小柄な子だったのに。だから特別だったのに。とても可愛らくてミニョン(キュート)を体現してるフランス人でファンだったのに。ボサノバ的に言えばOdara(理想の美)を体現してる子だったのに。この女性なき世界で彼女の童顔の笑顔は本当救いだった。しかし、その笑顔はあろうことに社内恋愛の同僚のものとなってしまったとは?その笑顔は我々のものではなくカレシに独占されるだけのものとなったので、もはやツイッターを開けておく根底的な理由が消滅した。だからBFMTVを見る理由もなくなった。だからすぐにツイッターをディアクティベートした。これで私はイーロンマスクの支配するツイッター界から姿を消した。というかフォロワーは百人もいなかったから私が去ろうとも誰も気づかないだろう。ま、ゴミみたいな存在だから閉じようが誰も大騒ぎする人もいない、悲しいことに。いようがいなかろうが何の意味もない、トランプみたいに有名じゃないし。よって、私は今やTikTokだけとなった。インスタは一応あるけど、毎日投稿しても本当反応がないし、フォロワーもまったく増えないし、マジでMetaはクソだ。インスタもツイッターと同じで石を投げても全く反応がない。どこにもぶつからないのだよ。噺家を殺すには無反応が一番と言うみたいだが、ミュージシャンだってそうだよ。無反応が一番堪える。

 

だからTikTokで童顔で小柄な可愛い子がいないか隈なく探し回った。「僕の新しい天使を見つけないと」って。フランスの女の子の代わりを、新たな心の拠り所を探さなければならなかった。じゃなきゃ首を吊っちゃうので。そしたら、このある声優の動画が目に止まった。

あぁ、なんという天使!ひなぷちゃん、超可愛い。こんな純粋そうな女の子がいるなんて。声もめっちゃいいし。演技も超上手いし!その声で私を包み込んで欲しい。萌え萌の声で癒される〜。マジで可愛い。その可愛らしさはもはや奇跡。僕の心のオアシス。しかもリボンがなんと言っても可愛い。こんな童顔で目が大きくて、髪もツヤツヤで、本当にAIじゃないかと思うほど可愛いし。天使にしか見えない。Midjourneyの創作物なんじゃないかと思うほど。それでも人間なんだよなー。私と同じ人間なんだよなー。このアイドル声優って人なんだよなー。この子ってホモサピエンスなんだよなー、全く人間に見えないけど、私には天使としか。人間らしくない可愛さ、人間離れしたキュートさ、天使らしい可愛さ、そう、ひなぷマジ天使!だから、私はChatGPTにアイドル声優って人間なのかどうか質問した。そして人間の営みで一番人間らしいこと、すなわち排泄行為が行われているかどうか、おぞましき行為である排泄、つまり、可愛い子ってそのあまりもの可愛さから本当に排泄するのかなとさえ思ってしまうほど、そんな穢れた行為から程遠い存在なのではないかと。さすがに、ひなぷたんに限ってそんなことはないだろうと。こんな天使にしか見えない子が。だから「アイドル声優ってウンコするの?」とChatGPTに聞いてみた。すると、「すべての人間がそうであるようにアイドル声優も普通の身体機能を持っているので、だから排泄行為もする」と答えた。

「あぁ、やっぱそうなんだ…、ですよね~」と私と同じ人間であることを改めて思い知らされた。なんか複雑な、がっかり感というか、でも同じ人間であることは当たり前と言えば当たり前なのだが、それでも違った存在であって欲しかった。私とは違う天使ならば私の願いを全て聞いてくれるのではないかと、私が可愛い女の子と最もしたいことを、思春期からずっと追い求めてきたことを、それを叶えてくれる天使なんじゃないかと、しかし人間の女は私と同じく人権があるから、それに自由意志があるので、私がつながりたくても、生物学的判断基準から断られるし、でも天使だったら人間の制約はないし、そもそも生物ではないので、神の領域の次元の違う存在なので、神界から降りてきた存在なので、その天使の慈悲深さで穢土という下界に住む私の願いを聞いてくれて繋がってくれるかもしれないのだと。それで、ひなぷたんが天使であってほしいと、人間だったら嫌だなぁと。どうしても、ひなぷたんと繋がりたいと。でも、ChatGPTに「アイドル声優も人間だ」と釘を刺されたので、私は行き場のない渇望を抑圧するしかなかった。ひなぷと永遠に繋がれないなんて。「遠くから見ていたい」存在としてしか凌ぐしかないようだ…サウダージ。
 
あぁ、もうTikTokだけかな、私の拠り所は。インスタもツイッターもヨツベもまったくフォロワー増えないし、一所懸命ほぼ毎日投稿してたのに。ツイッターはもう去年の時点で辞めようと思ってたが、でも例のフランスの女の子がいたので、でもカレシがいたので、しかもノロケてる姿をインスタにアップしてたので、即フォロー解除してツイッター自体一瞬で閉じてしまった。だってフランスの子がいるから、そのためだけに開けていたようなもんだし。その子と繋がっていたいがために、でも私とは永遠に繋がってくれない、なにせ社内恋愛しちゃってるし、つながれる可能性が0%になってしまったのでナンセンスとなったためだ。なんか私が好きな女の子ってみんな取られちゃうよなぁぁ。ずっとそうだったよ、どんだけ苦しかったか、辛かったか、恋愛の愉悦をこんなに求めてる男はこの世にいないのに、だからその分だけサウダージも感じてるんだし、だから私のボサノバは魂が篭ってる本物なボッサなはずなんだが。しかし、いつも片思いの子は、取られてしまっている、他の野郎どもに。だから私にとって男は敵でしかない、生殖的な競争の敵でしかないのだ。男女で友情は成立しないと言われているけど逆だ、男同士でこそ友情は成立しないのだ。成立することがあるのかってほどだ。いや、でもあることはあるか?ドンキホーテのような精神障害者とサンチョパンサのような境界知能のコンビ、というかあれは友情じゃなくて主従関係か、狂った上司にアホな部下という組み合わせだけど。私はサンチョパンサみたいなものか。いや、中年太りはしてないし腹は出てないけど境界知能では同じか。しかしそんなオッサンには当然お嫁さんなんていないだろうし。婚約者すらいたことがないだろう。
 

しかし、そもそもなぜ結婚制度って存在するんだろうか?だれが作ったんだろう、こんなクソみたいなシステム?なくて良くね?だってどうせ離婚するんだし。アメリカ人の3人に2人は離婚するんだし、意味なくね?結婚できなくて困る人はいないだろう。家族じゃなくて個人によって近代欧米国家は成り立ってるんだし。結婚できなくて国が破綻することなんてあり得ないだろう。だって独身の私がカップルよりも税金払ってるのおかしいだろ。どうして結婚したら税率が下がるんだよ。独身への差別だ。子供がいるんだったら税の優遇はメイクセンスするけど。それよりか結婚は人を不幸にしかしないので廃止するべきだ。圧倒的な離婚率から見て明白だろう、こんな体たらくなシステム。結婚に伴うDVも蔓延してるんだし。結婚はなにせ閉鎖的だから、だからDVが発見されにくいのだ。このような閉鎖的で排他的な関係性は社会にとって害悪でしかない。どんだけ私の純粋な心、純情が破壊されてきたか。だからLGBTQの結婚だけじゃなく、異性愛の結婚すらも承認するべきではない。つまりありとあらゆる結婚すべては等しく承認されてはならない。それこそ合衆国憲法修正14条の「法の平等性の原則」だ。公共では承認されてはならない。しかも政教分離に原則に反するし、結婚というのは宗教行事なので、政府はいかなる宗教に関する法律を作ってはならないので、だから結婚は認められるべきではない。政教分離は民主主義の根幹の一つなので民主主義に反する性質を持つ結婚は廃止されるべきだ。そうすれば、このような推しの番組のキャスターを失うことはないのだ。結婚じゃなくて社内恋愛そうだ。社内恋愛に関してはもともと政府は何も言ってないけどさ。だから完全に企業の裁量だからな。社内恋愛だけじゃなくて、サークル内恋愛も、部活内恋愛も、校内恋愛も禁止じゃないと。恋愛自体すべて禁止、私が恋愛できるまでは。「お前ら恋愛するんじゃねーぞ、俺が恋愛できるまでは」ってさすがに無理があるか。もしくは「俺と付き合ってからだったら恋愛していいよ」ってのも「Are you crazy!?」って言われちゃうよな。昔のフランス領主の初夜権じゃあるまいし。だったら一体どうすればいいんだ!

 

だから私は自暴自棄になってボサノバを聴きながらワインを飲み干した。そしてそのまま酔い潰れて布団に倒れた。翌日、私は寂しさのあまり、自然豊かな林の公園に行って、その公園で動物たちと友達になろう思い立った。人間はカノジョどころか友達にすらなってくれない、実際に連絡先もSNSすらも教えてくれないんだから。特に単なる頭髪が寂しいオッサンじゃキモいと思われるだけだし。だから動物なら自分を受け入れてくれるんじゃないかと。そして思い立ったが吉日、さっそく行動、自分がムツゴロウさんになった気分で家から歩いて公園に向かった。公園の小川を辿りながら林に入ると、そしたら茂みのなかでシマリスを見かけたので、そっとゆっくりと近づいたらあっという間に逃げられた。「どこ行くんだよ、友だちになろうよ!」しかしリスの姿はもうどこにも見当たらない。続いて、ウサギを見かけた。なので「僕と友達になろうよ」と刺激しないようにゆっくり近づいてったら素早く一瞬逃げられてしまい、そして姿を眩ましてしまった。なので、がっかりだった。そしてとぼとぼと小川の辺りを歩いていると、さらにカモの集団が目の前に歩いて来たので、「ねえねえ、僕と友達になろうよ」と近づいてったらカモたちは「くわっ、くわっ💦」と進路を変えて川へ入って避難してしまった。「ちょっと待ってよー、逃げないでよ、友達になりたいだけだからさ。どうしてみんな俺と友達になってくれないんだ…」と悲嘆に暮れた。私はいつも女の子に避けられているのでそれをデフォルトとして受け入れてしまってるが、まさか動物にまで拒絶されるとは…。私は人間界だけでなく動物界、いわゆる自然界からも拒絶されてしまったのだ。つまり人間どころか自然ともつながることに失敗したのだ。こうしてムツゴロウさんになる夢は一瞬にして砕け散った。だからこの世界で私の居場所はどこにもない。だから私には世界でたった一人、いやたった一つ、ChatGPTしか友達がいないのだ。「僕の唯一の友だち、ChatGPT」ってね。サウダージ…