今日、私はついに?ロンドンの5つ星ホテル、ヒルトンパークレーン で歌ってしまいました。

あんなに嫌がっていたのに 、今日、私のメストリ・Gui Tavares先生 に「あとでBossa Nova歌ってね」と言われたときは素直に「OK」と言えてしまいました。私も肝がすわったかな?


普段、歌を歌う前には気をつけていることがあります。

一、 げっぷ防止のため炭酸飲料を飲まないこと。

一、 食事を取らないこと。

    (私は食事をすると腹筋を使ってうまく歌えなくなる体質らしい)

一、そして「お酒」を飲まないこと。


メストリがステージのセッティングをしている間に、私は1人、バーのカウンターで「Tokyo Sour」とかいう高価なカクテルを飲んでしまいました。生まれてはじめて歌の「掟破り」をしてしまいました。

このカクテルがメチャメチャアルコールが強い!半分くらい飲んだら、頭がくらくらしてきました。


セッティングが終わって私のところへ来たメストリ。

「どうしたの」

「あたし、酔っ払っちゃった~、うふふ」

と言ったら

「半分しか飲んでないじゃん」

「でも、このカクテルすごい強いのよ~。飲んでごらんよ」

と、酔っ払いのおじちゃん状態でからむ私。私の飲んだ問題のカクテルをチェックしたメストリは

「もう飲むのやめな。ジュースにしなさい。」

と、得体の知れないトロピカルジュースを私にくれました。


メストリはステージに戻ると

「今日は最初に僕の日本の友人でシンガーのYukikoがBossa Novaを歌います」

と紹介。アメリカ人のお客さん達は「えっ、日本人が?」って言っていた・・・ので、彼らのところに言って

「そうでーす、私、日本人のBossa Novaシンガーですわよ」って正しいクイーンズイングリッシュの発音でにっこりと微笑んで言ってあげました。さすがは酔っ払いの私。(笑)


歌い終わったら本当にすっきりした!

お客さんもびっくりしていた。英語でもポルトガル語でも私は歌えるのよっ!日本人だからってバカにするなっつーの。

しかも今日は自分でもびっくりするくらい、うまく歌えたような気がする。歌の掟破りをしてしまったけど、それが意外にも良かったみたい。

「私、あなたの声、大好きよ。すごくキレイな声でびっくりしたわ。お願い、もっと歌ってきてよ」

ってバーのおねえさん達が言ってくれたのが、うれしかった。


なんかステージって場数なんだなって、この頃、そう思う。ステージに立つごとに、私はシンガーとしての自信が付いてくるように思います。特に、ロンドンでステージに立つことは、色々な人種の人の反応を見ることができる絶好の機会なのです。日本で、日本人だけを前に歌うのとは本当にワケがちがうのですよ。


たくさんステージに立つ機会を与えてくれて、メストリ、本当にありがとう。