礼文の桜

風の便りに 聞こえる歌は
遅い季節を 告げるため
北の小島に 咲くという

船泊 たどり着いたら 最果て港
風に誘われ 九種湖のほとり 
光の中に わたしはひとり
ミズバショウを 友達に
遠い海鳴り 話し相手に
なだらかな 丘に咲く
さくら
さくら
礼文の桜 遅い春 
告げるのか

浜中は 白い砂浜 人影もなく
続く坂道 薫りは招く
心の中に わたしは描く
萌える緑を 友達に
鳥のさえずり 話し相手に
人知れず 丘に咲く
さくら
さくら
礼文の桜 だれのため 
咲き競う

さくら
さくら
礼文の桜




あと、ひと月たつと桜の季節です。
南から咲き始めて北上します。
最後は、北海道松前あたりか。
それでは、鹿児島に向かおうか。
私も桜とともに北上したい。