天体図鑑
<冬>
雪影星 雪の向こうに 星を観た 
昴こぼれて 地上の星絵
時計の針は 止まったまま
迷った子犬は 双子の弟
探して歩く 雪の道
憶いは夜空を 通り過ぎる

<春>
花酔い星 桜の向こうに 星を観た 
北斗傾いて 花吹雪舞い散り
キミの髪の毛に 降り掛かる
想いを届けて 春の大曲線
観えないLINEが 届くキミは
天秤にかけるか ボクの心を

<夏>
夜光星 暗い海の底で 星を観た 
スワンのクルス 首にかけて
冠ってほしい 真珠のかんむり 
放たれた弓矢は 空をさまよう 
ボクの叫びが 天馬になって 
暗い透き間を 駈けていく

<秋>
紅葉星 落ち葉の上に 星を観た
色づいた葉は 季節を知らせ
銀河のキミは 淡く消えて
竪琴の音が 響くだけ
ボクの抜け殻 龍になって 
ミルキーウエイに 昇りたい



天体観察図鑑を片手に歌詞を作ってみました。15以上の星座を並べることは、言葉のデータベースから適当なフレーズを引き出す練習になりました。
天体観測も趣味の一つです。