潮待ち港

いにしえ人の 言い伝え 
鞆の入り江の 潮待ち港
あなたを待つの 法宣寺
時の流れと 知りながら
瀬戸の流れに 逆らえず
箏の音ささやく 春の海

鞆の浦の むろの木を
わたしひとりで 見つめる旅は
夕陽の海を 進む舟
光恋しい とうろどう
酒にすがって 島に酔う
夜の医王寺 月の河

憶いがつのる 私の心
海に沈んだ 難破船
時代遅れの 女だと
祇園さんは 笑うでしょう
狂ってみたい 能舞台
瀬戸内小波 鞆の浦


いつもながらの観光ソングです。
潮待ち港は、鞆港の別名です。法宣寺には天涯の松がありましたが、枯れてしまいました。松と待つをかけています。「ささやく」は名所、ささやき橋からとりました。箏がささやくのは少し変?次が箏曲「春の海」だから。鞆の浦のむろの木、大伴旅人の歌「吾妹子(わぎもこ)が見し鞆の浦のむろの木は常世にあれど見し人ぞなき」にあります。常夜灯はとうろとうといってこの地の名所です。島に酔うは、仙酔島のことです。きれいな島なので仙人が酔う程きれいだそうです。医王寺太子殿から見る景色が良いそうです。 月の河はムーンリバーのことです、オードリーヘップバーンの映画の主題歌ですね。憶いがつのる、重いとかけています。重いから沈没。沈没したのは、いろは丸です。沼名前神社のことを、祇園さんと地元の人は呼びます。同じ神社に能舞台があります。能ではなく狂言、女は狂いたいのでしょう。長い解説!
広島県福山市、鞆の浦を舞台に、AKB48の秋元康が歌詞を書いています。「鞆の浦慕情」岩佐美咲が歌っています。良くできた演歌の歌詞です(売れるという意味)。さらりとした歌詞です。私の歌詞のように狂ったりはしません。読んでみてください。