きぬかけの路

あなたと訪ねた 仁和寺は
御室サクラの 遅い春
恋の季節は 終わりだと
未練残さず 散りましょう
咲くも一瞬 散るも一瞬
弱い女の きぬかけの路

わたしひとりの 龍安寺
かくれた石を さがす庭
燃える紅葉 胸の中
あなたの想い出 さがしてみても
心の置き場所 みつけられない
枯れ葉舞う きぬかけの路

京のはずれの 宇多野路は
しだれ桜が 空に舞う
遠い昔を だれが知る
涙にうもれて 読み人知らず
月をさがして 大沢の池
いざよう先に きぬかけの路

きぬかけの路は、京都の北西、金閣寺、立命館大学、龍安寺、仁和寺にいたる道です。さらに西へ行くと嵯峨野に突き当たります。
演歌っぽくなってきましたって、演歌なんですう。