母子家庭は、父親の収入がなく、母親が一人で子どもを育てる家庭のことです。母親の収入だけで生活費を賄う必要があるため、貯金が難しいという家庭も多いでしょう。
しかし、貯金は将来の万が一に備えるためにも、子どもの教育費や老後資金のためにも必要なものです。そこで、今回は母子家庭の貯金について、目標額や方法、節約術を解説します。
母子家庭の平均貯金額は？
厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、2020年の母子家庭の平均貯蓄額は389万8000円です。中央値は100万～200万円未満で、約4割の母子家庭では貯金額が50万円未満となっています。
母子家庭の貯蓄額は、一般的な世帯と比べて少ない傾向にあります。その理由としては、母親の収入が少ない、子どもの教育費や生活費などの支出が多い、などの点が挙げられます。
母子家庭の貯金目標額は？
母子家庭の貯金目標額は、子どもの年齢や将来のライフプランによって異なります。
- 子どもが小さいうちは、教育費の準備のために、月々1万円～2万円程度を目安に貯金をするとよいでしょう。
- 子どもが中学生や高校生になったら、教育費に加えて、進学や就職後の生活費の準備も必要になってきます。月々3万円～5万円程度を目安に貯金をするとよいでしょう。
- 子どもが社会人になったら、老後資金の準備も必要になってきます。月々5万円～10万円程度を目安に貯金をするとよいでしょう。
母子家庭の貯金方法
母子家庭の貯金方法としては、以下のようなものが挙げられます。
- 給料天引き貯蓄
給料日に指定した金額を自動的に貯金する方法です。毎月決まった金額を貯金できるので、やりくりが楽になります。
- 積立預金
毎月一定の金額を積み立てていく預金です。金利が付くため、普通預金よりも効率的に貯金できます。
- 定期預金
一定期間預け入れることで、高金利が付く預金です。短期間でまとまった金額を貯めたい場合におすすめです。
- 資産運用
株式や投資信託など、元本が変動する可能性のある金融商品に投資する方法です。リスクを伴いますが、大きなリターンを得られる可能性があります。
自分に合った貯金方法を見つけて、無理のない範囲で貯金を継続することが大切です。
母子家庭の節約術
母子家庭で貯金をするためには、節約も重要です。以下に、母子家庭におすすめの節約術をご紹介します。
- 食費の節約
外食やコンビニ弁当の利用を控え、自炊を心がけましょう。また、食材はまとめ買いや業務スーパーで購入すると、節約できます。
- 光熱費の節約
こまめに電気やガスを消すようにしましょう。また、エアコンや暖房の使用は、こまめに設定温度を調整すると節約できます。
- 通信費の節約
家族でまとめて契約したり、格安SIMに乗り換えたりすると、節約できます。
- 衣類費の節約
セールやアウトレットを利用して、お得に購入しましょう。また、子どもの服はサイズアウトすることが多いため、リサイクルショップやフリマアプリなどを活用するのもおすすめです。
- 交際費の節約
外食や旅行などの交際費は、必要に応じて控えましょう。
母子家庭で貯金をするためには、目標額を決め、無理のない範囲で貯金方法や節約術を活用することが大切です。少しずつでも貯金を継続することで、将来の安心につながります。
